[メイン] GM : OP『現地集合』

[メイン] GM :  

[メイン] 端末 : 君達はそれぞれ端末からZ支部の依頼を受け取った。

[メイン] 端末 : 山野 源一郎(36)という名のイリーガルを保護しているが、“エクスカリバー”というSoGの一員が彼と接触を図ろうとしている。
君達の任務は“エクスカリバー”の対処だ。

[メイン] 端末 : 緊急につき詳細は記載出来ないが
・奴の生死は問わない。とにかく無力化すること。
・奴の言葉は決して信用してはいけない。

[メイン] 端末 : “エクスカリバー”の出没場所はZ市。
すぐに現場へ急行して欲しい。

[メイン] GM :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :
    ノブレス・オブリージュ
middle『"高貴なる義務"』 登場:任意

[メイン] 北上 : 41+1d10 登場/リザレクト (41+1D10) > 41+6[6] > 47

[メイン] system : [ 北上 ] 侵蝕率 : 41 → 47

[メイン] 暁美ほむら : 33+1d10 登場/リザレクト (33+1D10) > 33+9[9] > 42

[メイン] system : [ 暁美ほむら ] 侵蝕率 : 33 → 42

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 : ─────会議室に呼ばれることなく、端末による連絡のみで始まった今回の任務。

[メイン] 北上 : 相手は、グレイト・オブ・グレイスの一員。本来であれは、大した任務ではない。

[メイン] 北上 : というのもSoGというのは、研究機関は皆無に等しく、人材も乏しい。その構成員は、素人に毛が生えた程度がほとんどだ。

[メイン] 北上 : しかし、その思想は危険であり、『オーヴァードとは選ばれた存在であり、旧人類は淘汰されるべきだ。』というものだ。

[メイン] 北上 : その性質上、手の付けられない子供のような作戦を何の躊躇もなく実行してしまう組織であり、非オーヴァードにとっては脅威であると言われれば、それは否定できるものではない。

[メイン] 北上 : しかし、UGNという組織から見れば、FHに比べたらやはり、大した相手ではない、というのが事実だ。

[メイン] 北上 : ……だが、本件は"緊急"任務であった。

[メイン] 北上 : 先述した通り、敵はたった一人。FHほど巨大な組織に所属する組員ではないにも関わらず、だ。

[メイン] 北上 : 本件を任された面々も、戦闘に特化した選りすぐりのメンバーが揃っていた。

[メイン] 北上 : それだけに、"本気"であることが伺える。現場には、大なり小なり、緊張感が迸っていた。

[メイン] 北上 : ─────そんな中、エクスカリバーが接触を試みようとしている人物、UGNイリーガルの山野 源一郎に、北上と暁美ほむらは護衛として、その身を守ることとなった。

[メイン] 北上 : 姫カットと三つ編みおさげが特徴的な、黒髪の少女は、護衛対象が待機している部屋へと向かいながら、三つ編みを指先でくるくると回し、隣にいるほむらの方へと垂れ目を向け。

[メイン] 北上 : 「いやー、今回の任務、かーなり慌ただしいねー、大丈夫そー?」

[メイン] 暁美ほむら : 「えっ、は、はい……!!」

[メイン] 北上 : 「ふふ、リラックスリラックスー」

[メイン] 北上 : 飄々とした態度で、ほむらの肩に手を乗せる。

[メイン] 暁美ほむら : SoGの名前を聞いて、少し緊張している。
FHほどの手練れではないとはいえ、その過激さは未知に感じたからだ。

[メイン] 暁美ほむら : 「わ…わかりました…」

[メイン] 暁美ほむら : 「………よ、よしっ」

[メイン] 北上 : 「ほら、やっぱり何かする時ってさ、緊張してる時よりも
 すこーしリラックスしてた方が、動きやすいっしょー?」

[メイン] 北上 : 「お?準備万端って感じかなー?えらいえらいー」
うんうんと頷きながら、歩を進め。

[メイン] 北上 : 「……それじゃ早速なんだけれども、ほむらっちにちょいとお仕事
 頼んでもいいかなー?」

[メイン] 暁美ほむら : ふぅー、と一呼吸置いて

[メイン] 暁美ほむら : 「……はい、私にやれることであれば」

[メイン] 北上 : 「あはは、ありがとー、まぁ簡単なお仕事だよー」

[メイン] 北上 : 「これからあたし達は、エクスカリバーに狙われている
 イリーガル、山野さんと会うわけだけれども……」

[メイン] 北上 : 「とりあえずは、どんな人なのか、予め知っておいた方がいいっしょ?」

[メイン] 北上 : ……実際、SoGと繋がりがあるかもしれない、という時点で
中々に、厄ネタの匂いが漂っている。

[メイン] 暁美ほむら : 「はい、事情とかも…知っておいた方が任務としても動きやすいと思いますし」

[メイン] 北上 : 万全に任務を遂行するためにも、前準備は出来る限り徹底した方が良い。

[メイン] 北上 : 「さっすがー、今回の任務に呼ばれるだけあるねー」

[メイン] 北上 : それじゃ、よろしくー。とほむらにウインク。

[メイン] 暁美ほむら : 自身の両手を軽く締めて、少しだけ緊張しつつうなずく。

[メイン] 暁美ほむら : 調査 山野 源一郎について

[メイン] 暁美ほむら : 使用技能 噂話またはUGN

[メイン] GM : 難易度は8

[メイン] 暁美ほむら : あろがとございます

[メイン] 暁美ほむら : (2+0+2)dx+2=>8 〈情報:噂話〉 (4DX10+2>=8) > 9[1,6,6,9]+2 > 11 > 成功

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・山野 源一郎について
Z市在住。
普段は奥さんと2人で弁当屋を営んでいる。

元々はUGNに対して不信感を抱いており、Z市にUGNが介入することを拒んでいた1人だった。
しかしZ支部の皆さんが懸命に説得した結果、イリーガルとして登録されることになった。
山野は家庭を持っている為、なるべく危険性の高い任務は割り当てられないように配慮されていた。

しかし職場のすぐ近くでEXレネゲイドが発生。
対処に向かった際に負傷し意識不明に。
現在はUGN系列の病院に入院している。

SoGとの繋がりは確認されていない。

[メイン] GM :  

[メイン] 暁美ほむら : そのまま当人に会いに、その病院へと向かう。

[メイン] 暁美ほむら : 私たちはまだ、何も知らない。任務における状況も、詳細も。

[メイン] 暁美ほむら : 保護すべき相手の事も。

[メイン] 暁美ほむら : 私に何ができるかは、まだわからない。

[メイン] 暁美ほむら : でも今は、できること精一杯したい。

[メイン] 暁美ほむら : ……かつて私を助けてくれた彼女だって、同じ状況ならきっと、そうしただろうから。

[メイン] 北上 : ぽん、とほむらの頭に優しく手を乗せ。

[メイン] 北上 : 「情報さんきゅー、お手柄」
にこりと笑う。

[メイン] 暁美ほむら : 置かれた手に反応し、
はうっ、と緊張が緩む音が鳴る。

[メイン] 北上 : 北上もまた、ほむらが入手した情報を目に通した後であり。

[メイン] 北上 : ………まぁ。

[メイン] 北上 : ちょっと、申し訳なさが、あるよね。

[メイン] 北上 : ちょっとどころじゃないな……。

[メイン] 北上 : 「……とりあえず、山野さんに会いに行こうか」
ほむらの頭を軽く撫でながら、共に歩を進めて行き。
そして、病室の扉前に辿り着く。

[メイン] 北上 : ─────本件は、UGNの失態の一つといっても過言じゃない。
保護したイリーガルの安全を、守ることができなかった。

[メイン] 北上 : ならば、その協力者である自分達は、その責任を負い
できる限りの誠意を尽くすしかない。

[メイン] 暁美ほむら : 「は、はい………!」
発された言葉はぎこちないが、その声の意思ははっきりとしている。

[メイン] 北上 : にこりとほむらへ微笑み、そして扉を開くと─────。

[メイン] GM : 山野 源一郎と思わしき人物はベッドで横になっており、目を瞑っている。
扉が開く音にも無反応。
まだ意識は戻っていないようだ。

[メイン] 北上 : その様子を見て、眉を顰める。

[メイン] 北上 : ……一人の人間の日常が、レネゲイドによって奪われているも同然の有様。

[メイン] 北上 : レネゲイドによって生かされている自分にとっては、まぁ。

[メイン] 北上 : 複雑。

[メイン] 暁美ほむら : 「………」
痛ましい姿を見て、少し胸の痛むような気持ちになる。

[メイン] 暁美ほむら : せめてこれ以上は、状況を悪化させないように……。

[メイン] 北上 : 「UGN専用特殊戦闘要員、重雷装巡洋艦"北上"
 任務によって、イリーガルの護衛として参りました」

[メイン] 北上 : 近くにいた職員へ、敬礼を。

[メイン] 暁美ほむら : 「……同じくイリーガルの暁美ほむらです。よろしくおねがいします」

[メイン] “イオン” : 「本当に申し訳ありません……この過失は全てこちらの責任でして……!」
Z支部員である“イオン”は2人に向かってビシッと敬礼しつつも、2人の曇った顔を察して謝罪。

[メイン] 暁美ほむら : 続いて静かに、軽く会釈を。

[メイン] 北上 : 首を横に振る。

[メイン] 北上 : 「……いえ、本件は……あたし達全員の責任といっても過言ではないでしょうねー」

[メイン] 暁美ほむら : 「い、いえ……!そんな事……」
イオンの反応に対し

[メイン] 北上 : 微妙そうな表情で、イオンの方へ向きつつ、その視線は、今もなお眠り続ける山野の方へ。

[メイン] 北上 : 「……容態は、いかがでしょうかー?」

[メイン] 暁美ほむら : 「この人が無事でよかったです。ありがとうございます」

[メイン] “イオン” : 「容態についてはですね!
 結論から申しますと意識を取り戻すのはもう少しかかりそうとのことです!」

[メイン] 北上 : 口元に手を添え、ふむふむ、と頷き。

[メイン] “イオン” : 「というのもですね……山野さんは最近ようやくUGNに対して少しずつではありますが理解を示してくれたというのもありまして!
 本格的な訓練は受ける前にこのような事態になってしまったのです!」

[メイン] 北上 : …………まぁ、そうだよねぇ……。

[メイン] 北上 : タイミングが、あまりにも悪すぎる。

[メイン] “イオン” : UGNはオーヴァードに対し、レネゲイドの扱いを訓練するようにしている。
そうすることで暴走を防ぎ、ひいてはジャーム化の防止になる。

[メイン] 北上 : 山野さんにとっては、UGNに関わったせいでこんな目に遭った、と思い込んでしまっても、そんなに論理の飛躍じゃない。

[メイン] 暁美ほむら : 訓練を受けていた所を、か…。

[メイン] 北上 : 少なくとも、あたし達から何か偉そうなことを言えるような、そんな立場にはない。

[メイン] 暁美ほむら : 「……」
入院という状況から、軽く思い出すのはある人物の姿。

[メイン] “イオン” : 「お恥ずかしい話です……本来ならEXレネゲイドもSoGの件もこちらが対処出来れば良いのですが!
 ここは特に人手が足りてないのと、Z市在住のオーヴァードの方々はUGNの警戒を解ききれてないのもありまして……!」

[メイン] 北上 : 「あはは、大丈夫ですよ、そのためにいるのがあたし達なので、ね?」

[メイン] 北上 : ほむらの方を向き、微笑を向ける。

[メイン] 暁美ほむら : 「そんなことばっかりじゃないですよ…?」

[メイン] 暁美ほむら : 「イオンさんたちのお陰で、今こうして山野さんも一命をとり止められましたから…」

[メイン] 北上 : ほむらの言葉に賛同するように、うんうん、と頷く。

[メイン] “イオン” : UGNはアメリカ資本の秘密結社。
それだけで胡散臭いのに警察を押し退けてレネゲイド問題を管理しようとしているのだから、理解が進まない地域はどうしても出てしまう。
Z市もそのうちの1つだった。

[メイン] 暁美ほむら : それが本当に、どれだけ救われる事か…。

[メイン] “イオン” : 「そ、そうですかね……。
お世辞でもそう言っていただいて救われます!」
その言葉には自然と笑みが溢れた。
失態そのものにやはり不安があったのだろう。

[メイン] 北上 : 「……とは言え、事態は……非常に混迷を極めています」
イオンの方を向き。

[メイン] 北上 : 「SoGに所属する……"エクスカリバー"
 ……まだこちらは何も情報を得ていませんが
 その人物が、山野さんを狙っている……という」

[メイン] 北上 : ちらりと、山野の方を向き……思案。
……本当にこれは、非常にまずい。

[メイン] 暁美ほむら : 「……」
深刻な北上の表情を見て、自分の表情も締める。

[メイン] 北上 : "エクスカリバー"の目的は定かではない、が─────本件で、山野氏のUGNに対する不信感が、以前よりも強まってしまった場合、どうなるか?
例えばの話であるが、他組織の勧誘を受けることに対しては、その躊躇いが無くなるであろう。
UGN保護下に置かれなくなってしまうというのは、さらなる大失態となる。

[メイン] 暁美ほむら : ……山野さんのためにも今はもっと、前に…。

[メイン] 暁美ほむら : 「イオンさん…ところで、え、えっと…」

[メイン] 暁美ほむら : 「その…」

[メイン] “イオン” : 「なんでしょう!
 何でもお聞き下さい!」

[メイン] 暁美ほむら : 「ひゃっ…は、はいっ……!?」
元気よく返ってきた返事に驚き、すっとんきょうな声をあげる。

[メイン] 暁美ほむら : うう………。

[メイン] 北上 : その声に、思わず……。

[メイン] 北上 : 「………ふふっ」

[メイン] 北上 : ……この子は、とっても頑張り屋さんだねぇ。

[メイン] 暁美ほむら : 「………、や……山野さんの家族の人の現状とかは…どうなってるかとか……分かったり、します?」
慌てて取り繕い、質問を述べる。

[メイン] “イオン” : 「か……家族ですか……えーと……」

[メイン] “イオン” : 「家族の方はですね……一般の方なのでこの病院には来ておりませんね」

[メイン] 北上 : 非オーヴァード。

[メイン] 暁美ほむら : 「は、はい……」

[メイン] 暁美ほむら : 「職場の方で事件が起きたって聞いたので…どうなってるか不安で…」

[メイン] 北上 : ……まぁ~~~~……レネゲイドの秘匿をモットーにしているとは言えど。
こういった事実を、家族の人に話すことができないっていうのは……ねぇ。
中々……もやっと来るものが、あるよねぇ。

[メイン] 北上 : そして、ほむらの言葉は北上もまた興味のある部分であった。

[メイン] 北上 : イオンの方を向き、紡がれる言葉を待つ。

[メイン] “イオン” : 「ま、まあ大丈夫です、問題ありません。
 EXレネゲイドは対処済みですし……。
 そ、それよりも“エクスカリバー”の件なのですが!」

[メイン] 北上 : 突如発生したEXレネゲイド。
……山野氏を、意識不明の状態にした、その存在について。
本件を任された自分達は、知らなければならないものだ。

[メイン] 北上 : 「………? そうですか」

[メイン] 暁美ほむら : 「はっ…はい………!?」

[メイン] 北上 : …………?
話を逸らされた? ……いや、気のせいかな?

[メイン] 暁美ほむら : びっくりしちゃってばっか……ごめんなさい…。

[メイン] “イオン” : 「そ、そうですそうです!
 “エクスカリバー”も本来はこちらが対処しなければならないのですが……この支部は人手が足りてない上にEXレネゲイドを対処したすぐ後ということもありまして!」

[メイン] “イオン” : 「こちらのエージェント達が返り討ちに!
 死亡こそしていませんがここに入院している有様なので緊急で来ていただいたのです!」

[メイン] 暁美ほむら : 「えっ、は…はい………!?」

[メイン] 北上 : 「………えっ」

[メイン] 北上 : 冷や汗が伝う。

[メイン] 北上 : ……いや、ちょっとそれは、中々に……。
そこまで強力なEXレネゲイドが?

[メイン] 暁美ほむら : えっ、ちょ…急に…

[メイン] 北上 : ……まぁ、対処できたのなら、いいけど……。

[メイン] 北上 : 「……」

[メイン] 北上 : イオンをじっと見て。

[メイン] 暁美ほむら : 「なるほど…」

[メイン] 北上 : 「対処、できたんですよね?」

[メイン] “イオン” : 「そ、それは勿論でごさいます!
 ですが“エクスカリバー”が思いの外強かったのです……烏合の衆でも個人としては強力なオーヴァードも控えていると聞いていたのですが、疲労もあり……」

[メイン] “イオン” : 北上にじっと見られたことで若干緊張したのか、声が少し上擦った。

[メイン] 北上 : 「……………まぁ、わかりました、そちらもお疲れ様です、本当に」
失礼な態度を取ってしまった、ということで、イオンに対し頭を少し下げる。

[メイン] “イオン” : SoGはチンケな犯罪集団という認識であり、それ自体は間違っているわけではない。
しかし個人で見れば強力なオーヴァードもおり、それらが様々な組織から物品を盗み出したり、各地で被害をもたらしたりしている。
過激な集団にも関わらず、今まで排除されていないのにも理由があるのだ。

[メイン] 北上 : ……………………本任務とは違う部分、だしね。

[メイン] 暁美ほむら : 「……お疲れ様です、本当に」
エクスカリバーと対峙した当人による、直接の話の臨場感を感じとり、言葉を投げ掛ける。

[メイン] 暁美ほむら : 沢山の人が今回のために頑張ってる…。
私も…もっと……。

[メイン] 暁美ほむら : 「最後に一つだけ、聞いていいでしょうか……?」

[メイン] “イオン” : 「最後ですね! どうぞどうぞ!」

[メイン] 暁美ほむら : 「ふぁ…っ、はい」

[メイン] 暁美ほむら : や、やっと驚くの抑えられた~……。
……ちょっとだけだけど。

[メイン] 暁美ほむら : 「山野さん自身から、何か身の回りで変わった事とか…悩みとかを聞いた、あるいはそういう話を聞いた人とかはいますか……?」

[メイン] “イオン” : 「えーと、そうですねぇ……」
うーん、と少し唸ってそういったことがなかったか想起を試みる。

[メイン] “イオン” : 「確か奥さんが出産間近ということでして……より一層稼がないといけないとか言ってましたね!
 その辺の援助もUGNにお任せ下さいと! 説得の際に話したのが功を奏したのかもしれません!」

[メイン] 北上 : ………幸せが、あと一歩手前のところにあったのに……ってところ、かぁ。

[メイン] 暁美ほむら : 「はへ……」

[メイン] 北上 : はぁ。胸糞悪。

[メイン] “イオン” : 子育てともなればお金もかかる。
それ以外にもこんな世の中では身の安全がいつ脅かされるかわからないのだ。
そこが説得の決め手になったのかもしれない。

[メイン] 北上 : 「─────引き続き、あたし達は護衛任務を遂行するため
 こちらの病室に在中します。また、"緊急事態"が、外部にいる
 任務仲間より連絡があった場合は、即座にその対処を行ないます。」
イオンへ敬礼を。

[メイン] 暁美ほむら : 「……い、以上でしょうか?」
これ以上聞いたりしても迷惑になったりとかしないかな?といった雰囲気で恐る恐る

[メイン] 暁美ほむら : ……でも、聞ける事がもしまだあるなら。

[メイン] 北上 : ちらりと、ほむらの方へ視線を向ける。
……まぁ、だよね……あたしですら、気が滅入ってるんだ。
この子からしたら、もっと……だろうねぇ。

[メイン] 暁美ほむら : 今の状況だけでも、はっきり言って気は滅入る。
だけど、だからといってここで引いていいなんて思えない。
…この人を助けるために、今の私はいるのだろうから。

[メイン] “イオン” : 「わたしからの情報はお伝えしましたが、また何かあれば連絡致します!
 護衛についても了解しました……」

[メイン] 暁美ほむら : 「はっはい……っ!!ありがとうございました………!」

[メイン] 暁美ほむら : 「任務の方はしっかりと受け持ちます。イオンさんも、頑張ってください……!!」

[メイン] 暁美ほむら : 聞ける情報は、それで終わりみたいだった。
手掛かりが一旦それで止まった、という事でもあるけど

[メイン] 暁美ほむら : 山野さんの身の周りについて深刻な問題はない、……もちろんそう断言はできないけど、
ただそうであったら…喜ばしい事だと私は強く感じる。

[メイン] 暁美ほむら : 深刻な状況かもしれない。

[メイン] 暁美ほむら : 病床に伏せているという状況を見て、かつての誰かを思い浮かべたけど

[メイン] 暁美ほむら : その誰かと違って、山野さんには支えなきゃならない存在がいる。

[メイン] 暁美ほむら : そんな状況で何もできない辛さは…私も知っているつもりだ。

[メイン] 暁美ほむら : ………だけど、同時に

[メイン] 暁美ほむら : 今の山野さんには、支えてくれる人がまだしっかりといる。

[メイン] 暁美ほむら : しっかり護衛を遂行する。
これ以上、被害は広げさせない。
それが私のすべき事。

[メイン] 暁美ほむら : ……私が今、しなければならない事。

[メイン] 暁美ほむら : ………がんばらなきゃ、私。

[メイン] 暁美ほむら : 「………」
なんて言ってる内に

[メイン] 暁美ほむら : 「………ひゃふんっ……?!」
また北上にポンと、優しく頭をはたかれ
緊張がまぬけに砕かれるような、すっとんきょうな声をあげた。

[メイン] 暁美ほむら :  

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] リィ舞阪 : middle『黒白の鉄鋼車 中は紅色』登場:華の無い奴ら

[メイン] リィ舞阪 : 1d10 (1D10) > 4

[メイン] エミヤ : 36+1d10 登場/リザレクト (36+1D10) > 36+9[9] > 45

[雑談] system : [ リィ舞阪 ] 侵蝕率 : 41 → 45

[メイン] system : [ エミヤ ] 侵蝕率 : 36 → 45

[メイン] リィ舞阪 :  

[メイン] リィ舞阪 : 緊急事態なのでまず出し惜しみなしで
グリーディ振る いいか?

[メイン] GM : いいよ

[メイン] リィ舞阪 : 2d10 (2D10) > 9[2,7] > 9

[メイン] リィ舞阪 : しけてんなー

[メイン] リィ舞阪 : "エクスカリバー"について 情報:裏社会で
難易度は?

[メイン] GM : 8

[メイン] リィ舞阪 : (1+2)dx10+1>=8 コネ使う (3DX10+1>=8) > 9[1,7,9]+1 > 10 > 成功

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・“エクスカリバー”について
栄光の腕輪を装備していることからSoG構成員と推察出来る。
データが少ないのは新規の構成員だからだろう。

オーヴァードを新人類、そうでない人を旧人類と定義している。
新人類が世界をレネゲイドを用いて統治し、旧人類を正しく導くべきという歪んだノブレス・オブリージュの持ち主。

Z支部では戦力が不十分なので対処が不可能だったようで、エージェント数名が返り討ちにあっている。
彼らは死亡こそしていないが意識不明で、山野と同じ病院に入院中。

[メイン] GM :  

[メイン] リィ舞阪 : フリーランス、リィ舞阪
基本的に金があれば割と何でも受け入れる裏社会でそこそこ真っ当な範囲の仕事しか受けない裏社会の蛆虫

薄紫の服を着て絶賛サングラスを額に置いている確実にテンションを間違えたとしか言えない風貌

[メイン] リィ舞阪 : 大きくため息を吐く
あっちは典型的なSoGの構成員のようだ

[メイン] リィ舞阪 : 知っている人からするとそれなりに高級かもしれないメルセデスAMG
病院に停めて準備は万端と言わんばかりに

[メイン] リィ舞阪 : 勿論自費で買った物である
そんな赤黒い車の車内には紫服のこの男と……もう一人

[メイン] リィ舞阪 : 車とほぼ同じ色の男もまたいるわけで、そんな男の方をチラリと見ながらクレープを食べている

[メイン] エミヤ : 異国の者とも言い切れぬ肌の色
色素を抜き取られたような真っ白な髪
そして、先も言われた通りの赤と黒の衣装

[メイン] エミヤ : 「……厄介だな、こういった一つの事を盲信している連中は」

[メイン] エミヤ : 自嘲とも取れる言種で毒を吐くと、資料を何度も読み返し……

[メイン] エミヤ : 「…次は、接点について探るか。今の所、山野氏と……」

[メイン] リィ舞阪 : 「まぁな、盲信ってのはどーしても厄介なもんだ」

[メイン] エミヤ : 「“このSoGのエージェント”の繋がりは見えない」

[メイン] エミヤ : そう呼ぶ事を嫌がる様に、ある名称を遠ざけ
男は資料を車に置き

[メイン] リィ舞阪 : 頑なに多分コイツ固有名称で呼ばねえな。
などと思ったまま、男を見る

[メイン] エミヤ : 端末を取り出し、目を閉じる

[メイン] エミヤ :  

[メイン] エミヤ : 情報:裏社会 エクスカリバーの所属について

[メイン] GM : 8

[メイン] エミヤ : 2dx+10 (2DX10+10) > 3[1,3]+10 > 13

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・エクスカリバーの所属について
SoGで間違いない。

立場としては新参であり覚醒して日も経っていないが、オーヴァードとしては強力なので一定の地位を確立している。

遺産を2つ所持している。

Z市が主な活動範囲だが、そこはUGNの管理が他と比べて不十分だった為、消息を掴むのが遅れていたようだ。

[メイン] GM :  

[メイン] エミヤ : 「…遺産か、また厄介極まるな」

[メイン] エミヤ : …この男と、山野氏の繋がりはまだ掴めない
どちらかに接触した際に、聞き出すのが正解か

[メイン] リィ舞阪 : 「しかも2つ、とねえ」

[メイン] リィ舞阪 : 2つの遺産を所有できる人間など、ただでさえ限られている遺産継承者の中でも限られている

[メイン] エミヤ : 「……あの、異様な通信はそれが理由か?」

[メイン] リィ舞阪 : 少なくとも、ある程度この世界に馴染んでいるのならば規格外という評価を下すのは課題では無いだろう

[メイン] エミヤ : 端末に流れ込んできた、“UGNらしさ”のない冷酷な指令。 些か違和感があったが……

[メイン] リィ舞阪 : その発言に、僅かに笑みを浮かべたかと思えば

[メイン] リィ舞阪 : 「飲み物いるか?"コーヒー"か"ミルク"しかねえが」
わざと含みを持たせて、少し場違いの発言を

[メイン] リィ舞阪 : 「ホットかアイスくらいは選べるぜ」
これもまた、含みを持たせるように

[メイン] エミヤ : 「……っと、すまなかったね」

[メイン] エミヤ : 年下の青年に気を遣われてしまうとはな…

[メイン] リィ舞阪 : 「で、どっちなんだアンタ」

[メイン] エミヤ : ……場の雰囲気を読みきれていなかったな

[メイン] エミヤ : 彼の性格からしてUGNへのスタンスで対応が変わることは無いだろう
邪魔をしない、と言う前提付きではあるだろうが…

[メイン] エミヤ : 「………ふむ」

[メイン] エミヤ : 我ながら、意外な答えが出た

[メイン] エミヤ : いや、昔から……昔なら。わかっていた事だったな

[メイン] エミヤ : 「“どちらでも構わないさ”」

[メイン] エミヤ : UGNにいる理由など、人助けに都合が良い
その一点に尽きる、穏健派が勝ろうが、過激派が勝ろうが……多くの人が救われるなら、それで良い

[メイン] エミヤ : 「できれば、“どちらも欲しい”と答えたい所なのだがね」

[メイン] エミヤ : そこまで若くも無い、と笑みを浮かべる

[メイン] リィ舞阪 : 「欲張りなやつだ」

[メイン] リィ舞阪 : そう言いながら淹れて渡すのは、温めのミルクコーヒーであった

[メイン] エミヤ : 「……何事も適温か」

[メイン] リィ舞阪 : 「まーー」

[メイン] リィ舞阪 : 「今回は案件が案件だ、適温がちょうどいいだろ」

[メイン] リィ舞阪 : 「生死問わずとかUGN……それも日本がそんな指示出すかぁ?」

[メイン] リィ舞阪 : それなりに日本のUGN任務に勤めて"無力化を最優先にしろ"までは良くあると認識していた
が……生死を問わない、となると

[メイン] エミヤ : 「……工作の線も疑ってはいるが、現在は“例のエージェント”が、山野氏を狙っている」

[メイン] エミヤ : つまり、味方を疑う余裕は無く

[メイン] エミヤ : 「敵を確かめるほうが、得策だろうな」

[メイン] リィ舞阪 : まぁ……対応には慎重にならざるを得ないわけだ

[メイン] リィ舞阪 : 「同意見だな。今回ばかしは実物を見るまであれこれと信用出来ん」

[メイン] リィ舞阪 : 数度耳を軽く叩いて

[メイン] リィ舞阪 : 「一切合切耳を貸すな、だぜ?」

[メイン] リィ舞阪 : "耳を貸すな"
これもまたUGNでは異例の対応と言えよう、これは自分よりも眼前の男の方がより深く理解しているだろうと、一瞥して

[メイン] エミヤ : …敵が、何者かはわからないが
UGNがスタンスを放り投げる他無い相手か

[メイン] エミヤ : 或いは、こちらの目を狂わせる策の使い手か……

[メイン] エミヤ : ──本当に耳を貸さず、切るほかない怪物なのか

[メイン] エミヤ : どれにせよ、この相手を侮る事は断じてできない

[メイン] リィ舞阪 : かなりの場を潜ってきたフォルテッシモにとっても、今回ばかりはかなりの特例と言わざるを得なかった

[メイン] リィ舞阪 : 事前情報が何より物騒極まりない、という事
しかしながら、その割には与えた損害がどうにも"見合っていない"ようにも感じたのか

[メイン] リィ舞阪 : 再びため息を吐く
ああ面倒だ、これは考えるのにも時間がかかり過ぎる
などと、サングラスを付け直し、車内のシートを起こす

[メイン] カーナビの音声 : 「目的地を設定しました。
 まずは西友が見える方向に進んで下さい」
シートを起こした瞬間、持ち主なら聞き慣れたであろうカーナビの音声が車内に響く。
しかしカーナビが勝手に目的地を決めることはない。

[メイン] リィ舞阪 : 「は?」
まずその車の所有者の口から放たれたのは困惑の声だ

[メイン] エミヤ : 「…オレは触ってないぞ」

[メイン] エミヤ : 咄嗟に反応したせいか、素に近い口調で言葉を返す。何より、マニュアルを読み
ある程度は機能を把握していたが……

[メイン] リィ舞阪 : 「一瞬で機械動かすシンドロームでもねえだろお前」

[メイン] エミヤ : 「…こんな機能は無かった筈だが」

[メイン] カーナビの音声 : ザザッ……ザー……

[メイン] カーナビの音声 : 「カーナビの指示に従っていただければ真実へご案内します」

[メイン] カーナビの音声 : 「お連れの方々がいるようでしたら、そちらも乗せてお越しください」

[メイン] リィ舞阪 : 「ほーん」

[メイン] エミヤ : 「…露骨に誘われたな」

[メイン] リィ舞阪 : 「しかも連れもだとよ」

[メイン] リィ舞阪 : 「完全にしてやられたな、さあどうするべきか」

[メイン] リィ舞阪 : 「護衛を捨てて向こうに行くか、護衛を続行するか」

[メイン] カーナビの音声 : 「口止めされているようですが、案内に従うことを強くお勧めします。
 選ばれし者であるオーヴァードは、選ばれし者故の責任がございます」
音声は女性だが、それはカーナビの音声だからだ。
相手のパーソナリティをそれで判断するのは軽率だろう。

[メイン] リィ舞阪 : 「餓鬼置いて華の無いドライブってのも一興だぜ?」

[メイン] リィ舞阪 : くつくつと笑いながら

[メイン] リィ舞阪 : 病院の2人を残して自分達で向かう
などと言う選択も無いわけではない

[メイン] エミヤ : 「罠の可能性もある以上、護衛は外せまい。面子の入れ替えは考えるにしろ、守護者は必要か……」

[メイン] リィ舞阪 : ノブレス・オブリージュってのは裏社会にも生きる自身にはどうにも気に食わない、という部分もある

[メイン] リィ舞阪 : 気に食わないが、相手の土俵に乗った上で踊ってやるのもまた一興

[メイン] リィ舞阪 : 端末を開いて

[メイン] リィ舞阪 : 『誘われたんで行くわ、割とマジでヤバくなったら連絡は打ち切るって事で』
病院の中にいる少女2人に送るには少しばかりアレな文章を叩きつけて

[メイン] リィ舞阪 : フォルテッシモが直々にまずいと判断した時の策を添える
と言うことは即ち、危機極まりない事も意味するが

[メイン] リィ舞阪 : 「──ははっ!」

[メイン] リィ舞阪 : 「おもしれえ!」

[メイン] リィ舞阪 : 前言撤回、一番最初に"耳を貸すな"で忠告していたフォルテッシモは一時の興でそれら全てを投げ捨てた

[メイン] リィ舞阪 : 「目的地追加だ、病院は後回しにすっぜ!」

[メイン] エミヤ : 「…また一気に活力が湧いたな、舞阪」

[メイン] エミヤ : この異常事態を相手に、”おもしろい“か

[メイン] エミヤ : ……FHで生きるには、こういった在り方を選ぶ必要があったのだろうか

[メイン] エミヤ : 端末を開き、舞阪のメールを捕捉するように情報を添付し

[メイン] エミヤ : 『私達は、策にしろ、罠にしろ敵の手中へと飛び込む事になる』

[メイン] エミヤ : 『勝手な行動をした手前、私から君達に指示を出す様な真似もできない…が』

[メイン] エミヤ : 『山野さんの事を頼む、こちらも最善は尽くす』

[メイン] エミヤ : 『君達も、君達にとっての最善を選んでくれ』

[メイン] エミヤ : 文章を送り、端末を閉じる

[メイン] エミヤ : 「…些か、丸投げが過ぎるが。渦中に飛び込むというのに、巻き込むわけにもいかないか」

[メイン] リィ舞阪 : 「優しい奴だ」

[メイン] エミヤ : 手元のミルクコーヒーを飲み干し

[メイン] リィ舞阪 : 「やっぱミルク味強めのが良かったかぁ?」

[メイン] エミヤ : 「そうかもな」

[メイン] エミヤ : 「甘いのは嫌いではない、君もだろう?」

[メイン] リィ舞阪 : 手元のクレープを齧って

[メイン] リィ舞阪 : 「……ハハッ!言いやがる」

[メイン] リィ舞阪 : 「違いねえ、なぁ!」

[メイン] リィ舞阪 : ブレーキペダルにかけていた足を離し

[メイン] リィ舞阪 : 甘ったるい乳製品と苺が僅かに混ざった匂いが車内に充満したまま、フォルテッシモは赤黒の車を動かし始めた

[メイン] リィ舞阪 :  

[メイン] リィ舞阪 :  

[メイン] GM : trigger『支配者の責務』

[メイン] エミヤ : 45+1d10 登場/リザレクト (45+1D10) > 45+6[6] > 51

[メイン] リィ舞阪 : 1d10 ひゃあっ (1D10) > 7

[雑談] system : [ リィ舞阪 ] 侵蝕率 : 45 → 52

[メイン] system : [ エミヤ ] 侵蝕率 : 45 → 51

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 目的地はとあるネジ工場だった。
普段は旋盤を回したり、ネジに刻印を打ったりしているようだが……ついたときには誰もいなかった。

[メイン] GM : 《ワーディング》が貼られているからだ。
人々はそこに自然と寄り付かず、工場があることすら認識しない。
……オーヴァード以外は。

[メイン] GM : 内部の中心に二振りの剣が突き立てられていた。
エミヤの持つ物と同じく白と黒の刀身。
それが2つの遺産だということがわかるかもしれない。

[メイン] “エクスカリバー” : 「ご足労いただきありがとうございます」
二振りの剣こそあれ、持ち主の姿は見えない。
だが声が聞こえるので“そこにいる”のだろう。

[メイン] エミヤ : 「…これは、どういう意図だ?」

[メイン] リィ舞阪 : 「邪魔するぜ」
にやにやと笑いながら、車の扉を開け歩き

[メイン] エミヤ : 武器だけを残し、姿を見せない
一見挑発とも受け取れるが…

[メイン] リィ舞阪 : 「姿は見せられねえのか?」

[メイン] リィ舞阪 : 世間話のようなノリで当然の疑問その1を口にする

[メイン] “エクスカリバー” : 「我々はここにいます。
 ただ視認出来ないだけでございます」

[メイン] エミヤ : 「ふむ……」

[メイン] リィ舞阪 : 「それは失礼した」

[メイン] “エクスカリバー” : 「姿はない……新人類は多様な特徴を持つものなのは、そちらも詳しいでしょう」

[メイン] リィ舞阪 : 「いやはや違いない、とはいえ旧でも新でも人類名乗るなら人の形くらいとってほしいもんだぜ」

[メイン] エミヤ : 「理屈はわかっているがね、お前の状態に思い当たる節が無いわけでもない」

[メイン] エミヤ : レネゲイドの作用は、もはや人それぞれの域を遥かに超えている
どの様なエフェクトの組み合わせでこうなったかは特定できないが……

[メイン] エミヤ : 「だが、まずは。真実とやらを口にしてもらおうか」

[メイン] “エクスカリバー” : 「結論から申しますと、Z支部は隠蔽工作を行なっている。
 我々を狙うのは口封じの為です」

[メイン] エミヤ : 「証拠はあるかね?」

[メイン] リィ舞阪 : 「おっマジか」
エミヤの方をチラリと
軽口の工作部分当たってんのか?と思いつつ

[メイン] “エクスカリバー” : 「目の前の遺産は『聖剣の王者』と『鬼切の小太刀』です」

[メイン] リィ舞阪 : 「ほうほう」

[メイン] エミヤ : 「ふん、己への勝利を確約させる聖剣と、一方的にジャームを捌く妖刀の組み合わせか」

[メイン] リィ舞阪 : 「光と闇が備わり最強に……って冗談言える組み合わせでも無さそうだ」

[メイン] エミヤ : 基本あり得ない組み合わせだが
同時にこの二つを所持した人間の精神性は想像するだけで恐ろしい物がある

[メイン] エミヤ : 「ジャームと認定した存在に、絶対に負けを認めず斬りかかり続ける剣鬼。そう成り果てると見るが自然だが……」

[メイン] エミヤ : 「問おう、君にとってのジャームとは。何者だ?」

[メイン] “エクスカリバー” : 「我々オーヴァードは旧人類を遥かに凌駕します。
 力も叡智も……だからあらゆる組織の上層部にオーヴァードが座しています」

[メイン] リィ舞阪 : 事実否定はしない。
UGN本部で緩くエージェントやってるガキからもオーヴァードの意見が強くなっていると聞いている
FHなど以ての外、神城だってそうだと聞く

[メイン] “エクスカリバー” : 「統和機構ですら、オーヴァードが入り込んでいますからね」

[メイン] エミヤ : 「それが不満……というわけでは無いのだろう?」

[メイン] “エクスカリバー” : 「我々オーヴァードがこの世を統治するべきですが、我々はそれがどのオーヴァードかは定めていません。
 正しければどの組織でもいいし、我々もそれに従う」

[メイン] “エクスカリバー” : 「ですが、正しくなければ裁くべきだ。
 それが出来るのもまたオーヴァードだけなのだから」

[メイン] “エクスカリバー” : それが“エクスカリバー”が定めるジャームの基準。
力を正しく使わないのなら、正しく使われた力で裁くことで世界の均衡を保つことが出来ると信じて疑っていない。

[メイン] “エクスカリバー” : 「我々は嘘をつかない。
 聖剣の王者の制約は一般的には力に飲まれぬ強さを求められると言われています」

[メイン] “エクスカリバー” : 「ですが、その定義は様々です。
 そして我々の持つ聖剣の王者が化した制約は『嘘をつかない』ことです」

[メイン] エミヤ : 「なるほど……」

[メイン] リィ舞阪 : 「ほーーう、そうか」

[メイン] “エクスカリバー” : 「力に飲まれるから嘘をつく……。
 我々はそのようなことにはならない」

[メイン] リィ舞阪 : 『嘘を付かない』が『嘘』である可能性も否定出来ないが……

[メイン] リィ舞阪 : 「話を一旦戻すぜ、隠蔽工作って何やらかしたんだあの支部」

[メイン] “エクスカリバー” : 「EXレネゲイドを斬り伏せたのは我々だ」

[メイン] リィ舞阪 : 当然、この質問には意味がある
隠蔽など行ったところで、その気になれば判明できてしまうのがオーヴァードだ

[メイン] “エクスカリバー” : 「Z支部の手柄になったようだが、それは違う。
 それどころか、支部の者は一般人に誤射をした」

[メイン] エミヤ : 「……山野氏か」

[メイン] リィ舞阪 : 無論、これらの情報も"正しく調べれば"出る情報だ
間違いであるならばその時点でエクスカリバーの正当性は消滅する、裏を返せば……正しいと判明した時点でこの支部は頼れない

[メイン] “エクスカリバー” : 「全てを明らかにし、正当な裁きを受けるならそれでよし。
 だが罪から目を背けるならその限りではない」

[メイン] “エクスカリバー” : 「目的はそれだけです。
 君達が真実を明かす為に動くなら我々が動くこともない……山野氏と接触を図ろうとしたのは記憶操作を解除し、真実を明らかにする為だからです」

[メイン] エミヤ : 「その真実には、保証が必要だ。違うかね?」

[メイン] “エクスカリバー” : 「一度疑惑を向ければ、聡明な君達であれば綻びにはすぐに気づくことでしょう」

[メイン] “エクスカリバー” : 「誤射の相手は確かに山野氏ではありますからね」

[メイン] リィ舞阪 : 「ははーん……」

[メイン] エミヤ : 「言い分は理解した、真偽はさておき。その情報に関しては裏付けを行おう」

[メイン] エミヤ : もしそれが事実なら
UGNの立場としても、捨ておくわけにはいかない案件だ

[メイン] リィ舞阪 : 正直なところ大立ち回りをやるかと思っていたらUGNの粗探しをやるハメになるのは考慮していなかったのもあり、ため息を吐いて

[メイン] “エクスカリバー” : 「力を正しく使えている者は話も早い……。
 君達であれば速やかに真実に辿り着くでしょう」

[メイン] リィ舞阪 : 「なら一つ聞いておくが」

[メイン] リィ舞阪 : 「そっちSoGだろ?俺みたいなフリーのやつと違ってUGNとは相容れない組織だ」

[メイン] リィ舞阪 : 「ああ、いや。確認だぜあくまで。ただちっとばかし引っかかったんだが……」

[メイン] リィ舞阪 : 「仮に支部側が間違っていたとしても、立場上そっちも裁かれる側になるってのは考えてるか?」

[メイン] “エクスカリバー” : 「我々が尚もここに立っていることが正しさの証明です」

[メイン] “エクスカリバー” : 「正しければ立ち続け、そうでなくなったら自然に淘汰される。
 それだけのことです」
エクスカリバーが間違っているのならここに立っている筈がない。
そういう理屈で、今も尚立っているから選民思考が揺るがない。

[メイン] リィ舞阪 : 「自然の摂理だな、実にごもっともだ」

[メイン] リィ舞阪 : 貴族主義、排他主義、その他諸々
あらゆる正義を掲げられてきたものは、より強く大義ある正義によって消え去るのが道理

[メイン] リィ舞阪 : ならば彼の選民思考も"今は"間違いでは無いのだろう
少なくとも自分はその理屈にはある程度納得はする、理解もする、共感はしない

[メイン] リィ舞阪 : しかしながら今回は相手が悪い、隣にいるのは正義の守護者
UGNと言う"一応"表向き最大の正義の剣を振り翳せる組織の一員

[メイン] リィ舞阪 : 何が間違いで何が正しいのか、そんなものはこの会話だけで判別するほど自身も愚かしくは無い
であるならば、何を"基準"に思考を優先すべきか

[メイン] リィ舞阪 : 白と黒の剣を持つ男の方を一瞥し、判断を仰ぐ

[メイン] リィ舞阪 : この時点で初期のフリーランスとしての任務は揺らいだも同然だ
クライアントのやらかしをしっかりと区別するまでは、少なくとも

[メイン] エミヤ : 「…我々の基準に則り、一度見定めるべきだろう」

[メイン] エミヤ : 最早定例、欺瞞を孕むも 組織の基準に従えば、使う他ない

[メイン] エミヤ : 「仮に彼らがUGNとして誤った行動をしたならば、我々は正しい対処を取る」

[メイン] エミヤ : 「…舞阪」

[メイン] エミヤ : 「“エクスカリバー”の侵蝕率を探ってくれ。私達の重要な芯が、一つ確定する」

[メイン] リィ舞阪 : 「それは"依頼"でいいな?」

[メイン] エミヤ : 「問題ない、依頼料は今回の報酬を持っていってくれ」

[メイン] リィ舞阪 : 「了解」

[メイン] リィ舞阪 : 仮契約がここに成った、口角を三日月のように上げて

[メイン] リィ舞阪 :  

[メイン] リィ舞阪 : 能動調査
"エクスカリバー"の侵蝕率 RCで

[メイン] “エクスカリバー” : 15

[メイン] リィ舞阪 : オリジンレジェンド起動

[メイン] system : [ リィ舞阪 ] 侵蝕率 : 52 → 54

[メイン] リィ舞阪 : 5dx10+9+10>=15 悪いが"最強" (5DX10+19>=15) > 7[1,2,4,6,7]+19 > 26 > 成功

[メイン] “エクスカリバー” :  

[メイン] “エクスカリバー” : 22%

[メイン] “エクスカリバー” :  

[メイン] リィ舞阪 : 「調べた結果そっちの基準だと…まぁ白だな」

[メイン] リィ舞阪 : ただし"正常過ぎる"、と前置きして

[メイン] エミヤ : 「…なるほど、助かった」

[メイン] “エクスカリバー” : 「これが正しい力の姿です。
 我々は決して力に飲まれない」

[メイン] リィ舞阪 : 遺産の二重契約の時点で、本来の侵蝕率はそれだけで最低でも10%〜付近はあるはずだ

[メイン] リィ舞阪 : それで22%……となると

[メイン] リィ舞阪 : イレギュラーもイレギュラー、異常もここまで重ねたらさてさて正常だろうか

[メイン] リィ舞阪 : 「じゃあこれは今回最後の提案なんだが」

[メイン] リィ舞阪 : 「そっちの組織抜けねえか?フリーランスとして仲良くやろうぜ」
などと、半分冗談、半分本気で

[メイン] “エクスカリバー” : 「我々は嘘をつかない、いや……つけないのです」

[メイン] “エクスカリバー” : 「秘匿を是非とするUGNとは折り合いが悪い」

[メイン] “エクスカリバー” : UGNの秘匿は何も汚職に限らない。
大原則としてレネゲイドの存在を秘匿している。
どこまでいってもUGNは日常に嘘をつく……いわば“ダブルクロス”だ。

[メイン] リィ舞阪 : 「フラレっちまった、花束でも持ってくるべきだったか?」

[メイン] リィ舞阪 : 困ったように肩をすくめて、偏見極まりないが何となくその辺の扱いに慣れてそうなエミヤを見て

[メイン] “エクスカリバー” : 「それなら少し考えたかもしれませんね」

[メイン] エミヤ : 「…契約か、お前自身。UGNの在り方とは相容れないと思っているのか?」

[メイン] “エクスカリバー” : 「どちらもです。
 ですが、本当にそちらが正しいというのなら力で示してください」

[メイン] エミヤ : 「……契約による強制でなく、お前自身も理想を目指すか」

[メイン] リィ舞阪 : 「いいねぇ、わかりやすい」

[メイン] “エクスカリバー” : オーヴァードが、もしくはより強い者がノブレス・オブリージュの精神で持ってこの世界を牽引すべきであって、それを行うのが“エクスカリバー”かどうかは全く重要ではないと考えている。
つまり、より“正しい”方に従う。

[メイン] リィ舞阪 : 「強い方の味方ってわけだ」

[メイン] エミヤ : 「…理に適ってはいるか」

[メイン] “エクスカリバー” : 「今は我々がSoGを牽引しようと試みているに過ぎませんから」
SoGに籍を置いている理由は思想がピッタリとハマっているのもあるだろう。
烏合の衆とはいえ、思想が重なり力があれば
従わせるのは時間の問題なのかもしれない。

[メイン] リィ舞阪 : 「はーん、なるほどな」

[メイン] リィ舞阪 : 「ならお前が味方する対象は直ぐに変わって決まるかもな」
これまた、冗談めかすように笑って

[メイン] リィ舞阪 : 「正しさが強さと同価値なら」

[メイン] リィ舞阪 : 「お前は最も強い"俺"の味方ってわけだ」

[メイン] リィ舞阪 : "最強"を自負する男は大きく笑って────

[メイン] リィ舞阪 :   

[メイン] リィ舞阪 :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 : middle『UGNの仕事、そして自分達の使命』 登場:任意

[メイン] 北上 : 47+1d10 登場/リザレクト (47+1D10) > 47+7[7] > 54

[メイン] system : [ 北上 ] 侵蝕率 : 47 → 54

[メイン] エミヤ : 51+1d10 登場/リザレクト (51+1D10) > 51+7[7] > 58

[メイン] system : [ エミヤ ] 侵蝕率 : 51 → 58

[メイン] リィ舞阪 : 1d10 (1D10) > 5

[メイン] system : [ リィ舞阪 ] 侵蝕率 : 54 → 59

[メイン] 暁美ほむら : 42+1d10 登場/リザレクト (42+1D10) > 42+4[4] > 46

[メイン] system : [ 暁美ほむら ] 侵蝕率 : 42 → 46

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 : ─────任務仲間であるエミヤ、そしてリィ舞阪から届いた連絡。
エクスカリバーとの接触についての内容を見て、二人の安否を思いつつも。
しばらくして、また連絡が返ってきた。

[メイン] 北上 : 『話がしたい』

[メイン] 北上 : 『─────Z支部ではない場所で』

[メイン] 暁美ほむら : 「あっ、ぶ…無事でした?!よかったぁ……」

[メイン] 北上 : そうしてあたし達はこうして、人気の少ない路地裏に来ているわけだ。

[メイン] 北上 : 「……どったの?話をするならできるだけ、山野さんの病室に近い
 UGN支部にある待機室でやりたいなーって感じなんだけど」

[メイン] 北上 : 建物によって日光が遮られ、影の作られた場所で。
二人の男を、じっと見る。

[メイン] エミヤ : 「…些か、込み入った情報が手に入ってな。場所が悪いと判断した」

[メイン] 北上 : 白髪の男の言葉に、眉を顰める。

[メイン] 暁美ほむら : 「込み入った……?」

[メイン] 北上 : ……表情から、察するところは色々ある。
つまるところ─────。

[メイン] 北上 : 「……聞かれたくないんだ?」

[メイン] リィ舞阪 : 「端的に言うとそうだな」

[メイン] 北上 : 二人がSoGの一員である"エクスカリバー"と接触し、そして

[メイン] 北上 : "無力化"せよ、という任務内容であるにも関わらず
戦闘したといったような形跡も無く。

[メイン] 北上 : 簡単に終わってない、というのが一目瞭然であり。

[メイン] 北上 : ─────そしてエミヤが口を開き、語る。

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 : 「─────へぇ、なるほどねぇ」

[メイン] 北上 : Z支部が倒したとされるEXレネゲイド。それは本当は"エクスカリバー"が倒したこと。

[メイン] 北上 : そして。

[メイン] 北上 : ─────山野さんが、意識不明の状態となっている、本当の原因。

[メイン] 北上 : 「まぁ、えーと」

[メイン] 北上 : 「踊らされてない?」

[メイン] 北上 : エミヤをじっと見る。

[メイン] 北上 : 北上は、UGNで作られた戦艦のRBであり
そしてUGNのため、人のために働き、戦い、日常を守るのが使命。

[メイン] 暁美ほむら : 「……………え?」

[メイン] 北上 : エミヤから語られたそれは、ソースがSoGの一員。
簡単に言ってしまえば、犯罪者の言葉だ。
それを素直に信じることは、できない。

[メイン] 北上 : まず疑うは、UGNの攪乱。

[メイン] エミヤ : 「可能性はあるが、任務の通達に不信な点も多い。確かめて損はないさ」

[メイン] 暁美ほむら : 「どう……いう…………?」
前提を覆される情報に、動揺を隠せず混乱を見せる。

[メイン] 北上 : 「………」

[メイン] 北上 : ……まぁ、確かに。

[メイン] リィ舞阪 : あくまで腕を組み、不敵に目を細めたままそれらを見ている

[メイン] 北上 : 思い返すは、UGN・Z支部エージェントである"イオン"の不穏な態度。

[メイン] 北上 : EXレネゲイドについて触れた際に見えた、狼狽の色。
気にし過ぎかもしれないと北上は思ってはいたものの。

[メイン] 北上 : ……線が、繋がっているように思えてしまうのもまた事実ではある、が。

[メイン] 北上 : 「………」
エミヤの言う、事実かどうかを確かめるという行為。
それは……つまりは、UGNを、Z支部を疑うという行為であり。

[メイン] 北上 : ちらりと、動揺を隠し切れないほむらを見て。

[メイン] 北上 : ……今この場で一番、何が何やらで困ってるのは、ほむらっちだ。
だってそうだろう?山野さんを預けているはずのZ支部が─────。
……"エクスカリバー"曰く、真っ黒な場所だってんだから。

[メイン] 北上 : 自分が信じてきたものが、覆りそうになっている彼女をまずは、安心させよう。

[メイン] 北上 : 「─────UGNは、国家組織。下手な手なんか打てやしない。」

[メイン] リィ舞阪 : 「嫌な話だぜまったく、クライアントが下手やらかすとこっちも困る」

[メイン] 北上 : つまり、事実がバレた時に、自暴自棄となり
口封じのために山野氏の殺害を試みるなどといった、非人道的行為は
UGNが行うなどといったことはしない。

[メイン] 北上 : もし、仮に事実だとしても、それを実行するような人物はUGNにはいない。

[メイン] 北上 : ……山野さんが今すぐ、どうにかなってしまうというようなことは起きないっての、ほむらっちに伝わればいいけどね。

[メイン] 北上 : そしてリィの方を向き。

[メイン] 北上 : 「………こりゃあ、あたしもちょーっと肩身狭いねぇ」
へらへらと笑う。
北上はあくまでも、UGN側でいなければならない存在であり、そしてフリーランスを金で雇い、任務に当てているという、つまりは……クライアント側である。

[メイン] 北上 : 今回の失態が事実であれば………このフリーランスの男に対する誠実さも、欠けてしまう。

[メイン] 北上 : 「─────わかったよ、エミヤ」

[メイン] 北上 : 「真偽を確かめよう」
……UGNに対し、不信の目を向ける。
こういった行為は、北上の立場としてはキツいものがありつつも。

[メイン] 北上 : 「……あたし達は、"日常"の守り手だからねぇ」
へらへらと笑いながら。

[メイン] エミヤ : 「苦労をかけるな…」

[メイン] 暁美ほむら : 「………っ」
どうようを隠せずとも、その意思はハッキリと定まる。

[メイン] 北上 : SoGの狂言ではなく事実だとすれば─────。
……この問題を放置してしまったことで、失われる"日常"もまた、未来に起きてしまうかもしれない。

[メイン] 暁美ほむら : 私がすべき事は何か………

[メイン] 暁美ほむら : …………決まってる。

[メイン] 北上 : それこそ、北上にとっては避けたいものであった。
戦艦は、戦争をするために作られたんじゃない。

[メイン] 北上 : "護国"だ。

[メイン] 北上 : より多くの人間を助けるために動く。
それが、あたしじゃん。

[メイン] 北上 : 「……ほむらっちは……だいじょび?」
そして、垂れ目をほむらの方へ向ける。心配そうに。

[メイン] 暁美ほむら : その目を少し見つめ返し、ふと目を閉じる。
そして、

[メイン] 北上 : ……エミヤから語られた内容は、ちょっと、重すぎる。

[メイン] 北上 : 自分が信じてきたものが、分からなくなるっていうのは……怖いから、ね。

[メイン] 暁美ほむら : 少し目を閉じ、自分のすべき事を定め、念じるように思索し

[メイン] 暁美ほむら : そのまま目を開ける。

[メイン] 暁美ほむら : 「………私は」

[メイン] 暁美ほむら : 正面をまっすぐ捉えるように見て

[メイン] 暁美ほむら : 「確かめたい」

[メイン] 暁美ほむら : 「Z支部の事…イオンさんの事を」

[メイン] 暁美ほむら : 「思えば…確かに、不自然でしたけど…」

[メイン] 暁美ほむら : 「全てが…全てがそうだって、まだ思えないから…」

[メイン] 暁美ほむら : 「……………たとえ、そうだったとしても」

[メイン] 暁美ほむら : 「…私は自分で見て、しっかり判断したい」

[メイン] 暁美ほむら : 「それが、私がすべき事ですから」

[メイン] 暁美ほむら : 「──────」

[メイン] 暁美ほむら : 「山野さんの事を受け持った、私の」

[メイン] 暁美ほむら : どこか固く見える身体に見える、その肩はすこし上がって見える。

[メイン] 暁美ほむら : だけど目だけは、喋っている間でもずっと目線がブレてはいない。

[メイン] エミヤ : 「ふむ……」

[メイン] エミヤ : 「野暮、とも思うが。一応は告げるとしよう」

[メイン] エミヤ : 「君が山野氏を護ることを誓うにしろ……わざわざ、不正云々に手を付ける事も無いと思うがね」

[メイン] エミヤ : 言ってしまえば、山野にこれ以上の被害が及ばなければいいのだろう?
なら、単純に護衛に集中して──

[メイン] 北上 : ほむらの決意の言葉に、表情が優しく緩むも
エミヤの言葉に、ちらりとそちらの方へ目を向け、複雑な表情を浮かべる。

[メイン] 北上 : ………こっからは、"任務外"のお仕事、だろうからね。

[メイン] エミヤ : 「そも、面倒ごとだからな」

[メイン] 暁美ほむら : 「…今、山野さんの身を預かってるのはZ支部、ですから」

[メイン] エミヤ : 「勝手に首を突っ込んだ私はともかくとして、君は、使命を優先しても問題は無いだろう?」

[メイン] 暁美ほむら : 「受け持った以上、預けられるかどうかを向き合って判断しなきゃ…駄目だと思うんです」

[メイン] エミヤ : 「ふむ……」

[メイン] 北上 : 「あはは、いやぁ、すごいねぇ、ほんと」
ほむらの頭の上に軽く手を、ぽん、と乗せる。

[メイン] 暁美ほむら : 「使命だからこそ……だと思います…」

[メイン] 北上 : なんていうか、言葉悪いけど、最初会った時の印象は
おどおどしてて、どこか不安な感じがする女の子って感じだったけど。

[メイン] 暁美ほむら : 「……へむ………っ」

[メイン] エミヤ : 「二兎を追う者は…と言うが、君は両方捉える必要がある類か」

[メイン] 北上 : 「めっちゃ強いじゃん」

[メイン] 北上 : ほむらに、ニッ、と笑う。

[メイン] 暁美ほむら : 予期せぬ手に対し、間抜けな声をあげる。

[メイン] 暁美ほむら : 「は………はい…………ぃ…」

[メイン] エミヤ : 「さて……どうするか」

[メイン] 北上 : 「それならほむらっちの意思を尊重したい……ってとこだけ
 まぁ、あたしらは、"大人"だしね?」
ちらりと、エミヤの方を向いて。

[メイン] 北上 : 「こうして子どもが頑張って背負おうとするもんを
 見て見ぬフリをするのは、違うっしょ?」

[メイン] 北上 : ほむらの頭をわしゃわしゃとしながら。

[メイン] 暁美ほむら : 緊張が砕けた反動のような勢いで、気弱な態度に戻る。

[メイン] 北上 : あたしんとこの支部の、チルドレン達もこのくらい素直だといいんだけどね。

[メイン] エミヤ : 「払い落とすにしろ、共に担うにしろ。放置しておくわけにもいかないか…」

[メイン] 暁美ほむら : 「えあう…わうひゃう………」

[メイン] エミヤ : 「……仕方がない、面倒事に付き合ってもらうとしよう」

[メイン] エミヤ : ため息を付き、バツが悪そうに頬を掻くと

[メイン] 北上 : 「……"そっち"の方は、任せたよ」

[メイン] 北上 : エミヤへと瞳を向ける。

[メイン] 北上 : "エクスカリバー"の件。無力化せよ、という任務であった。
ここからは、それを破ることになるかもしれない。

[メイン] エミヤ : 「問題ない、そもそも不手際を正す事は組織として正しい在り方だ」

[メイン] エミヤ : 「特に、人の命を預からならば尚更だよ」

[メイン] 北上 : …………まぁ、逃げっすね。逃げ。笑いたくば笑いたまえ。
あたしは、現状だと無理だから、任務破り。

[メイン] エミヤ : そういうとさっさと席を立ち

[メイン] エミヤ : 「それでは、仕事に取り掛からせてもらおう」

[メイン] 暁美ほむら : 肩をすくめた状態で、されるがまま撫でられ続けている

[メイン] リィ舞阪 : 「剣の扱いは慎重にな」

[メイン] 北上 : わしゃわしゃ。

[メイン] 暁美ほむら : あうわうあう…

[メイン] リィ舞阪 : 今まで黙っていた男は冗談めかすように、もう1人に対して

[メイン] エミヤ : 「なに、日頃から扱い慣れている。手に余る物への対処も、覚えてはいるさ」

[メイン] リィ舞阪 : 「なら良かった」

[メイン] エミヤ : さて……それでは

[メイン] エミヤ : 守護者らしい真似をしようじゃないか

[メイン] エミヤ :  

[メイン] エミヤ : EXレネゲイド周りの真相 情報:UGN

[メイン] GM : マスク

[メイン] エミヤ : 2dx+10 (2DX10+10) > 5[3,5]+10 > 15

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 『君達は知らない方がいい』

[メイン] GM :  

[メイン] エミヤ : 「……」

[メイン] エミヤ : 知らない方が良い、か。

[メイン] 北上 : それを、ひょこっと横から覗き込む北上、そして。

[メイン] 北上 : ………あーあ、こりゃあ……。なんか……やっぱ、匂うっちゃ、匂う、か……。

[メイン] 北上 : ………まぁ、"信用"問題という観点では。

[メイン] 北上 : ちらりと、リィを見る。
もしもこの任務で、UGN側に非があり、そしてそれを気づけなかった
或いは、見逃してしまった、という経歴があった場合。

[メイン] 北上 : 彼は今後の、フリーランスとしての立場が危うくなる。

[メイン] 北上 : 「………んじゃほむらっち、あとリィ
 ちょいと、Z支部んとこまで行こっかー」
口角を少し上げながら。

[メイン] 北上 : 「まぁ、ほら……これ、ワンチャン……あたしらが、ね
 ちょっと黒い可能性があるからー……
 その場合さ、第三者がいた方が、いいっしょ?」

[メイン] 北上 : 第三者、つまりは─────リィ舞阪。

[メイン] 暁美ほむら : 「………はい」
おどおどした態度から一瞬溜めるようにし、切り換えて、ハッキリと返事をする。

[メイン] 北上 : あたしが真実を確かめに向かって、何もありませんでした、なんて報告すれば。

[メイン] 北上 : リィ視点ではどうだ。
こいつら、なんなん?ってなるっしょ。

[メイン] リィ舞阪 : 「どっちにしろ」

[メイン] リィ舞阪 : 「行った方がいいのは確かだしな」

[メイン] リィ舞阪 : 元より、仮に成果無しで済むのならばそれでいい
UGNクラスの知名度、地位ならば"何もなかった“でも“ああそう言うことか"で納得は作ることは出来る

問題なのは成果ありの方だ、何一つ関わらずに結果として問題が見つかってしまったのなら無能な誹りは逃れられない
ぶっちゃけそっちのが困る

[メイン] リィ舞阪 : 壁にもたれさせていた腰をゆったりと起こし

[メイン] リィ舞阪 : 「まあそれに」

[メイン] リィ舞阪 : 「なんかあった時派手にやれるのは俺くらいだろうしな」

[メイン] 北上 : 「はは」

[メイン] 北上 : 苦笑い。

[メイン] リィ舞阪 : にやりと笑って、北上の方を見て

[メイン] 北上 : こりゃあ、おこ、にさせたら怖いねぇ。

[メイン] 北上 : 「……誠意は尽くしますよーん」
にやりと笑い返し。

[メイン] 北上 : そのまま、ほむらの頭をわしゃり続けながら。

[メイン] 北上 : ─────"人"って、難しいよねぇ。

[メイン] 北上 : まぁ、でも。

[メイン] 暁美ほむら : 「あわうあうえう………」
決めた表情をすぐに崩されて

[メイン] 北上 : ………ふふ。

[メイン] 北上 : だからこそ、信じてみたいのもあるし。
その行く末とかも、すっごく気になる。

[メイン] 北上 : あたしがあたしであるように
みんなにも、それぞれ背負ってるものがあるわけで。

[メイン] 北上 : 「─────そんじゃ、"正しいこと"、スタート」

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] 暁美ほむら : middle『すべき事、そのために確めたい事』 登場:暁美ほむら 他任意

[メイン] 暁美ほむら : 46+1d10 登場/リザレクト (46+1D10) > 46+8[8] > 54

[メイン] 北上 : 54+1d10 登場/リザレクト (54+1D10) > 54+1[1] > 55

[メイン] system : [ 北上 ] 侵蝕率 : 54 → 55

[メイン] system : [ 暁美ほむら ] 侵蝕率 : 46 → 54

[メイン] リィ舞阪 : 1d10 ほい (1D10) > 3

[メイン] system : [ リィ舞阪 ] 侵蝕率 : 59 → 62

[メイン] 暁美ほむら : 私が受け持ったのは他の何でもない、山野さんの事だ。

[メイン] 暁美ほむら : それに全力を尽くすため、今しなければならない事をする。私はそう決めた。

[メイン] 暁美ほむら : ……決めたはいいけどその間山野さんの護衛はどうしよう……。

[メイン] 暁美ほむら : なんて事がおもいうかんだりもしたけど、そこは悩んでた所をエミヤさんが受け持ってくれた。考えが足りなくてごめんなさい……。
…………ありがとうございます、エミヤさん

[メイン] 暁美ほむら : そうして今、私は、私たちはZ支部に来てイオンさんを呼び出し、話を聞きに来ている。

[メイン] 暁美ほむら : 場所はZ支部の一室。
そこには既に話し合うべきエージェントがいる。

[メイン] 暁美ほむら : 「よ、呼び出しに応じてもらってありがとうございます…」

[メイン] 暁美ほむら : 自分からそうしたいとはいえ、一度はしんらいした相手を今から問い詰めようというのは、やはりどこか罪悪感を自分の中に抱かせる。

[メイン] 暁美ほむら : ……だけど、止まるわけには行かない。止まる気も、今の私にはない

[メイン] 北上 : ほむらの肩にぽん、と手を乗せつつ。

[メイン] 北上 : イオンへ、軽く会釈を済ませる。

[メイン] “イオン” : 「なんでしょう!
 “エクスカリバー”を発見出来たのならすぐに討伐に向かっていただきたいのですが……」

[メイン] 北上 : ─────さぁて、あたしは……UGNのために動く、ただの武力装置に過ぎないわけだけど。

[メイン] 北上 : こうして、UGNを疑う側に立っちゃう手前……。

[メイン] 北上 : あーんまり喋れないのが、辛いねぇ。
……まずは、任せたよー、ほむらっち。

[メイン] 暁美ほむら : 「っ……!」
北上の手に対し珍しくすっとんきょうな声はあげず、肩の力だけが少しだけ抜ける。

[メイン] 暁美ほむら : イオンの勢いのある声にも、今は怯まない。

[メイン] 北上 : 北上の温かな手を、ほむらの肩へと、その熱を、エールを送りつつ。

[メイン] 北上 : ……イオンの言う通り、うん。任務は、それだしねー。
さてさて、あたしは……たはは、困っちゃう困っちゃう。

[メイン] 暁美ほむら : 「……まず私たちが今置かれている状況、それと心境について、単刀直入に話します」

[メイン] “イオン” : 「? 体調が悪いのでしょうか……?」
その報告の必要性がまるでわからないといったような少々の困惑を見せた。

[メイン] 暁美ほむら : 「EXレネゲイドの件、それの真実を謳う情報を耳にしました」

[メイン] 暁美ほむら : 「そしてエクスカリバーの正体が、鬼切りの古太刀と聖剣の王者を同時に所持する、非ジャームのオーヴァードであることを突き止めました」

[メイン] 暁美ほむら : 表情に苦悶を浮かばせて

[メイン] 暁美ほむら : 「……情報が交錯して、私は…どう判断すればいいのか今、分かりません……」

[メイン] 暁美ほむら : 「…イオンさんを、疑いたくはないです」

[メイン] 暁美ほむら : 「……ううん、」

[メイン] 暁美ほむら : 弱々しくもハッキリと、しっかりと目を見つめて

[メイン] 暁美ほむら : 「イオンさんを、私は信じたいです」

[メイン] 暁美ほむら : 「だから………」

[メイン] 暁美ほむら : 「知ってる範囲で、いいんです……」

[メイン] 暁美ほむら : 「真相について、分かることを………」

[メイン] 暁美ほむら : 「教えて……ください………」

[メイン] “イオン” : 「ちょ、ちょっと待ってください……。
 EXレネゲイドの件はこの任務とは関係ないじゃないですか」

[メイン] 北上 : そう、無関係。

[メイン] 暁美ほむら : 疑いたくなんかない。
あの時私に向けた顔が、嘘だなんて思えないから……。

[メイン] 北上 : あたし達は、知る必要なんかありはしない。
やるべきことはただ一つ、日常を脅かしかねない存在の淘汰。それだけ。

[メイン] 北上 : 北上もまた、ほむらの後ろで苦笑いを浮かべるしかなかった。

[メイン] 暁美ほむら : 「…………」
無関係という言葉を聞いてもなお、無言でその目を見つめる。

[メイン] “イオン” : 「“エクスカリバー”に何か吹きこまれたんですか!?
 だから最初に『耳を貸さないように』って言ったのに……!」
ただ、その言葉と表情には焦りがあった。

[メイン] 暁美ほむら : 懇願するように、ただ祈るように、見つめ続ける。

[メイン] “イオン” : 「あ、相手はテロリストなんですから!
 あの手この手で惑わそうとしてるんですよ!
 今だって耳を貸したからこうして内部から混乱している……思う壺なんです!」
ドンッと机に手をついて身を乗り出す。

[メイン] リィ舞阪 : 「まあ俺もそう思う」

[メイン] 北上 : 「まぁねー」

[メイン] 暁美ほむら : 「…………っ」
反論はしない。

[メイン] リィ舞阪 : 「思うが、それはそれとしてだ」

[メイン] 北上 : 実際、そういう作戦だった、ということも全然あり得るし。
UGN側に立つ者としては、そう認識して任務に挑むのが、本来の形だ。

[メイン] リィ舞阪 : 「こっちも信頼とか色々あるわけで、その可能性が少しでも生えた以上は少しくらいは明確にしておきたいんだなこれが」

[メイン] リィ舞阪 : 「耳を貸すなって指令があったのは認めるぜ、それ込みで俺も依頼を受けたわけだしな」

[メイン] 北上 : 「疑心を0にした方が、ね?任務も捗るんじゃないですかねー?イオンさん」

[メイン] 北上 : へらへらと笑う。

[メイン] “イオン” : 「……ですが、そもそも疑惑について説明していただかないとこちらも対処出来ないですよ」

[メイン] リィ舞阪 : 「なのでハッキリと言うぜ?こっちの身のことも考えて何かあるならとっとと言え」

[メイン] 北上 : リィの言葉に頷き、そして─────エミヤが得た情報。

[メイン] 北上 : 『君達は知らない方がいい』

[メイン] 北上 : 「─────別にこれ、開示したって良い情報ですからねー?」

[メイン] “イオン” : 「そ、そんなことはないですよ……!
 普通はそうかもしれませんけど!」

[メイン] “イオン” : 「知ったところでいい気分にはならないし、貴方達がやることも変わらないんです!」

[メイン] “イオン” : 真実を知ったらSoGを対処しなくていいのだろうか。
答えが否なのはわかりきってる。
別にやることは変わらない筈だ。

[メイン] 暁美ほむら : 「………っ」
口をつぐんだまま、表情を曇らせ続ける少女が、一言、漏らすように問う。

[メイン] 暁美ほむら : 「………もう、一つだけ、」

[メイン] 暁美ほむら : 「聞いても……いいですか………?」

[メイン] “イオン” : 「な、なんでしょう」
聞く姿勢は取っているが、本意はそうではないことは目に見えている。

[メイン] 暁美ほむら : 「山野さんの身を心配する気持ちは……」

[メイン] 暁美ほむら : 「嘘じゃ……ないですよね……?」

[メイン] “イオン” : 「それは勿論ですよ!」

[メイン] 暁美ほむら : 「…………!!」
ハッキリとした答えを聞いて、顔をあげるように

[メイン] “イオン” : 「心配だからZ市に対して無理な介入はしないようにしていたんです!
 いくらUGNに不信感を抱き、わたし達を追い出すような素振りを見せていても地道に説得を続けたんですから!」

[メイン] 暁美ほむら : 「よかっ………たぁ…………………っ」
崩れるように、涙を流して

[メイン] 暁美ほむら : 「はい…………はい……………っ」

[メイン] 暁美ほむら : 「すみません……………すみ…ません………っ」
罪悪感と喜びが混ざって、どうすればいいかも分からない表情を浮かべながら

[メイン] “イオン” : 武力行使という手段だってないわけではなかったが、それだけは取らなかった。
勿論信用が地に落ちるということもあったが……相手の納得は出来るだけではあるが……得たいという考えを持っているのは事実だとほむらに訴えた。

[メイン] 暁美ほむら : 「私……イオンさんの事……疑って……っ」

[メイン] “イオン” : 「あ、暁美さん泣かなくてもいいんです……。
 そうですよね、不安にさせたのに焦ったわたしにも非があるというのに……!」
困惑と心配を入り混じらせながらもこれで拭いてくださいとハンカチを渡す。

[メイン] 暁美ほむら : 「ごめんなさい……私………」

[メイン] リィ舞阪 : わざとらしく、手を叩いて

[メイン] リィ舞阪 : 「涙頂戴の劇場は満足したかぁ?したなら次はビジネスの話だ」

[メイン] リィ舞阪 : 「なぁオイ。こっちはそちらに加えて信頼の2文字加えてやってんだよ」

[メイン] “イオン” : まだ何かあるのか、とリィの方を向く。
相手の威圧とも取れる態度を向けられて全身が強張っている。

[メイン] リィ舞阪 : 「知ったところでいい気分にならないだぁ?んなもん何かしら隠し事があるかもしれないって事実上自白された時点でこっちは気分最低なんだよ」

[メイン] リィ舞阪 : 「もう底はねえんだ?わかるか?」

[メイン] 北上 : ほむらの涙に感傷的になりつつも─────問題はまだ、残っている。
リィという人間に対する誠意を払うためにも、あたしはここにいる。
その仕事がある今……。

[メイン] リィ舞阪 : 「今底に脚付ける一歩手前だ、互いにな」

[メイン] 暁美ほむら : 「舞阪…さん……」
思う事はあれど、突っ込んでいい物とも思えずそのまま様子を見る。

[メイン] リィ舞阪 : 「守秘で隠し通すなら結構!そのまま関わった奴らと共にそこに沈むのがオチだ!」
何かしら隠している、と言うことはそれに対する不具合も勿論生じるのだ
小学生がその場凌ぎなので嘘を隠した結果より、悪い結果を引き起こすと言うのは割とよく聞く話だろう

[メイン] 北上 : つまるところ。
─────今回の件が、白か黒か?それをハッキリさせること。

[メイン] 北上 : それをあやふやにしたままでは、リィというフリーランスにとっては
どんな形であれ、不利益に繋がり得る。

[メイン] 北上 : そして─────あたし、UGNの武力装置たるあたしとしては………。
…………………。

[メイン] リィ舞阪 : 「芝居はもう懲り懲りだ。何があったのか洗いざらい吐け」
そう言って向けるのは右手の人差し指

[メイン] 北上 : 「─────ッ!!!」

[メイン] リィ舞阪 : オーヴァードならではの脅しとも言えるだろう

[メイン] 北上 : 北上の目が大きく開く。

[メイン] 北上 : 「……待っ……!?」

[メイン] 暁美ほむら : 芝居、という言葉に少し思うところがある
といった表情を、ほんの少しだけ滲ませる。

[メイン] 暁美ほむら : 「…芝居だなんて」

[メイン] 暁美ほむら : 「私は…思いません」

[メイン] 暁美ほむら : 「思いたく…ないです」

[メイン] “イオン” : 「ちょっと待っ……!」
少し目を泳がせた後にリィが向ける人差し指、そして射抜くような目線を順に視認したところで、ほむらの言葉が耳に入る。

[メイン] 暁美ほむら : 「私は………私は……」

[メイン] 暁美ほむら : 「イオンさんを……信じたい…」

[メイン] 暁美ほむら : 泣いた後で弱ったような雰囲気を漂わせつつも

[メイン] 暁美ほむら : その声の意思はハッキリとしている

[メイン] 北上 : ─────バッ。

[メイン] 北上 : リィの向ける人差し指の先に立ちつつ。

[メイン] 北上 : 「─────エージェント"イオン"さんや」
冷や汗を、だらだらとさせながら。

[メイン] 北上 : 「ご覧の通り、みんな……"本気"なわけよー」
それでも、へらりと、口角を上げてみせる。

[メイン] 北上 : そうじゃなくちゃ、兵器名乗ってらんないっしょ。

[メイン] 北上 : 「……もちろん、あたしも色々思う事はあるし、ね」

[メイン] 北上 : 「ほむらっちの、信じたいと思う気持ち
 リィの、信用を得たいという気持ち
 そして、あたしは─────」

[メイン] 北上 : ………あたしの役目は、ね?

[メイン] 北上 : 「─────人の盾になるのが仕事、だからね?」
口角を上げる。

[メイン] 北上 : ちらりと後ろを向く、未だに自分へと向かれる、リィの指先。
……おーこわ、めっちゃ本気だよ。おこだよ。

[メイン] “イオン” : 「うう……」
それぞれの思うところは違くとも、3人とも“本気”なのはひしひしと伝わってくる。
つまり、これ以上は……。

[メイン] 北上 : にっ、とイオンへ─────優しい笑顔を向ける。

[メイン] 北上 : 「"一緒"に守りたいじゃん?"日常"」

[メイン] 北上 : 「─────イオンさんだって、イオンさんなりの理由があって
 こうして……まぁ割と、ブラックな仕事ばっかの
 UGNの一員として、頑張ってるんでしょ?」

[メイン] “イオン” : こくこくと頷く。

[メイン] リィ舞阪 : 眼前に立たれたといえども、撃とうと思えば撃てるのが自身のエフェクトではある
……が

[メイン] リィ舞阪 : こう言った局面で脅しが脅し成し得るには破壊力と速さ、その双方が正確に求められるわけだ
で、眼前のRBの資料は……破壊者

ある意味では似通ったものではある
が、奴に対してフォルテッシモは先手を取られてその対応をした時点で何かしら周りも対応する猶予を生んでしまう

[メイン] リィ舞阪 : 「あまり似合わねえことするもんだ」
北上に対して、どこか感心したように言い放つ
アレで守るのは似合わないものだが、成る程アレが奴の機序の一つかと思いながら、指を下ろす

[メイン] “イオン” : 「わ、わかりました……皆さんがこのままでは引けないということは……」

[メイン] “イオン” : 「知りたいことがあれば聞いてください」

[メイン] “イオン” : 観念したように3人に告げる。

[メイン] 北上 : 後ろでリィの敵意が鎮まったのを感じ、そして前では、イオンが折れてくれた。
その二つの事柄に対し、表情は飄々としつつも、内心ホッとし。

[メイン] 北上 : 「─────それじゃあ~……これの続き、お願いしますよ」

[メイン] 北上 : 再び、エミヤが調べたにも関わらず、得ることのなかった情報について
端末に映る、その返信データを指差す。

[メイン] 北上 : ………あーあ。リィの言う通り。

[メイン] 北上 : 似合わないこと、してるな。

[メイン] “イオン” : 「EXレネゲイドはシンドローム:エグザイル/ウロボロスの群体型だったんです。
 知能はない、ですが捕食対象は産まれたばかり故に定まってない……だから人間も捕食対象に含めようとしてZ市に侵入したんです」

[メイン] “イオン” : それは街中で前触れもなく産まれ、人に対して躊躇なく《骨の銃》を撃ち捕食を試みる。
レネゲイド災害という他なく、早急な対処を求められた。

[メイン] “イオン” : そして発生箇所は山野夫妻が営む弁当屋のすぐ近く。
普段はUGNに情報提供をする程度だった源一郎もこのときばかりは対処に加わった。
──自身の日常を守る為に。

[メイン] “イオン” : ここまでは事前に得ている情報と特に変わりない。

[メイン] “イオン” : 「ですがEXレネゲイドは《ワーディングキャンセラー》を発動していて……それに気づかなかったのです」
群体型故にそれぞれの対処に気を取られていたと語る。

[メイン] “イオン” : 「そして……わたしが誤射してしまったんです……!
 山野さんの奥さんに!」

[メイン] “イオン” : 最初に会ったとき、ほむらに家族をことに聞かれてすぐに話題を逸らしたのは山野の妻が生きていないことを悟られたくなかったからだろう。

[メイン] 暁美ほむら : 「そういう…ことだったんですね…」
しっかりと話してくれた内容を、ただ素直に受け取る。

[メイン] “イオン” : 「そのことを源一郎さんは知りません……その前にEXレネゲイドに負傷を受けて気を失いましたから。
 ですがそのことをレネゲイド訓練も受けてない状態で知ってしまったら!」

[メイン] “イオン” : 「ロイスがタイタスになるどころかEロイスに成り果てる可能性も高いんです!」

[メイン] “イオン” : Eロイスとはロイスが変質してしまったもの。
UGN基準ではいかなる侵蝕率であろうがジャームとして扱われ、凍結対象となる。

[メイン] “イオン” : 「だから秘密にするしかなかったんです!
 ですが“エクスカリバー”がそのことを知って脅しをかけてきたんです……『己の過ちを自戒し、全てを吐露しなければこちらが裁く』と」

[メイン] 暁美ほむら : 「……………っ」
イオンの葛藤を感じとり、胸がつまる。

[メイン] “イオン” : 「“エクスカリバー”とは手を組んでいるわけではないのは嘘じゃないです!
 アイツの基準ではEXレネゲイドが正しくないからたまたま一掃してきただけですが、そのときに目撃したんでしょう」

[メイン] 北上 : 北上は、イオンの言葉をただじっと、真剣な表情で聞いていた。
途中途中で、ゆっくりと瞬きをしながら。

[メイン] 北上 : 「……"ジャーム"を出さないために、山野さんにはせめて
 "人"として生きてもらうために」

[メイン] 北上 :
あたし達
「"UGN"を騙した─────ということだね?」

[メイン] 北上 : イオンの行為は、虚偽報告罪に該当するものであった。

[メイン] 北上 : 当然のことながら、それは国家組織の一員としては
認められるものではない。罰せられる行為だ。

[メイン] “イオン” : 「誤射の件を秘密にしたのは保身もあったのは認めます……ですが、UGNにとっては秘匿したいことはある……。
 エージェントだからっておいそれと言えない情報だって……」

[メイン] 北上 : ………とは言えど、まぁ、確かに。
……今回のは、自分の過ちを隠してなんとか安泰をってよりも
せめて、今いる"人"を守るために、なんとかやりくりしている、というものだ。

[メイン] 暁美ほむら : 北上の言い方に胸が痛むような思いを感じつつも、反論しようと思う気は、全く起きなかった。

[メイン] 北上 : 「─────あのね、イオンさんや」

[メイン] 暁美ほむら : どうすればいいか分からなかろうと、それが正しい選択とまでは言い切れない事は理解できていた。

[メイン] 北上 : 「UGNにいる以上……その真実は、いつか絶対に明るみに出るものだよ」

[メイン] 北上 : 「この世界には、ブラックドッグなるシンドロームだってあるんだ
 ……まぁ、隠し切るには、ちょっとキツいものがあるよ」

[メイン] 暁美ほむら : イオンを責める気にはなれないが、それでも問われなければならない物はある。
その事を理解し、ただ北上の言葉を静かに聞く。

[メイン] “イオン” : 「今回は状況がいいんです……山野さんは直接誤射しているところは見ていない。
 EXレネゲイドに撃たれたということにしておけば疑いすら持たれない」

[メイン] “イオン” : 疑えば今回のように隠蔽は暴かれるが、疑わないならその限りではない。

[メイン] リィ舞阪 : 「疑われなければ、後は俺たちが黙ってれば済む話ではあるな」

[メイン] “イオン” : 「それに都市伝説のようなものですが、記憶処理だって……わたし達が受けていないという保証はどこにもないじゃないと言われているんですよ」

[メイン] “イオン” : 通常、一般人に行使される記憶処理だが……そんなことが出来る力があるUGNが不都合な情報を隠蔽する為に“こちら側”に施していないという絶対の保証なんてない、という噂だ。

[メイン] “イオン” : 「でもその噂を誰も突き止めようとしないのはタブー視されているからですよ」

[メイン] リィ舞阪 : これもよくある話だ
“これ以上はやるな"
"暗黙の了解"
等はこちらの世界にも広くある 

当然こう言ったものを調べようとするものもいるにはいる…が、それが公になっていない以上結果はお察しだろう

[メイン] “イオン” : 暴こうと思ったら暴けるのなら、そうさせなきゃいいと。
いや、そうするしかないのだ。
ジャームになるかの博打なんて出来るわけないのだから。

[メイン] リィ舞阪 : 「勘繰られるキッカケそのものを隠し通せばまぁバレることもないわな」

[メイン] リィ舞阪 : 「で、それを他に知っているエクスカリバーの奴さえ文字通り“無力化“出来てしまえば今回はめでたしと。成る程やる事は変わらんな」

[メイン] “イオン” : 「その通りです……最初に伝えなかったのは情報が漏れる恐れを少しでも防ぎたかったからです」

[メイン] “イオン” : 単純な話、情報を知っている者が多ければ多いほど漏洩リスクが膨れ上がる。
黙って仕事をしてくれるならそれに越したことはない。

[メイン] 北上 : 「─────とは言えど」

[メイン] 北上 : 「一人でやるには、キツいんじゃない?」

[メイン] 北上 : 小首を傾げ、イオンを見やる。

[メイン] 北上 : 「まぁ、嘘を吐くのがあたし達の仕事ではあるけど……
 それはね、人海戦術があるから成り立つものなんだよ
 今は、"イオン"さんとこのエージェントみんな、病院なんでしょ?」

[メイン] “イオン” : 「それは……」
応援を呼べば、という言葉は飲み込む。
不祥事を明るみに出したくないからこそ、立場が上の者を呼ぶわけにはいかなかった。
UGNに忠実な者、純粋な者、流れ者など……呼べる人材は限られていた。

[メイン] 北上 : ぽん。

[メイン] 北上 : イオンの肩に、手を置く。

[メイン] 北上 : そして、にぃっ、と笑う。

[メイン] 北上 : 「……まぁ、あたしとしては……この真実が隠されると
 想定よりも低い戦力なのにも関わらず
 大きい任務が、この支部に向かう可能性もあるわけで……」

[メイン] 北上 : 「そうなると、失う"日常"だって、出ちゃうかもっしょ?
 それは、人を守る使命があるあたしらにとっては……
 避けたいものだし、ね?」

[メイン] 北上 : 「だから」

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 : 「─────もっと賢い騙し方、しない?」

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] 暁美ほむら : 「っ………!?」
北上の言葉に、どこか嫌な予感を覚える。

[メイン] 北上 : 「EXレネゲイドを討伐した、"エクスカリバー"
 その存在にさ、山野さんの仇を持ってこさせようとしてるけど
 でも、そんなことしちゃうと、割と今後を考えた場合キツくなるんでー」

[メイン] 北上 : 片方の口角だけ、吊り上げて。

[メイン] 北上 : 「─────復讐相手、あたしにしていいよ?」

[メイン] “イオン” : 「……ええ!?」
その言葉に驚愕を隠せなかった。
思わず声が出る。

[メイン] 暁美ほむら : 「…………………!??!」

[メイン] 北上 : 「山野さんが保有するロイスがEロイスになるかもしれないっていうけど
 まぁそれなら、ロイスを保持させるようにすればいいわけだしね」

[メイン] 北上 : ─────ロイスとは、"日常"との繋がりを意味するものである。

[メイン] リィ舞阪 : 「おっ」
北上の方を向き直し、少し意外そうに

[メイン] 北上 : そしてそれは、全てがプラスの感情を持つものではない。

[メイン] 北上 : 世の中には─────憎々して仕方ないアイツがいるから!
だからまだ、死ねないッ!
……な~んてロイスも、あるわけだしね?

[メイン] 北上 : 「あたしが、真実隠すのに協力する、そうすりゃもーっと
 山野さんに、都合の悪い真実なんてものは伝わんなくなるだろうし」

[メイン] 北上 : まぁ、それに─────。

[メイン] 北上 : あたしは、"重雷装巡洋艦『北上』"。

[メイン] 北上 : UGNのため、人のために戦い、護国を使命とする存在。

[メイン] 北上 : 「あたし、被弾するのも慣れてるしね」
へらへらと笑う。

[メイン] 北上 : 「もちろん、その代わりだけど」

[メイン] 北上 : イオンの肩に乗せた手が、少しだけ、力が強くなり。

[メイン] 北上 : 「─────ちゃんと、"責任"は取ってね」

[メイン] “イオン” : 「わ……わかりました!」

[メイン] 暁美ほむら : えっ……あっ、あっ…………っ…

[メイン] 暁美ほむら : その場で思わず立ち上がり

[メイン] 暁美ほむら : 「だっ、だめです………!!」

[メイン] 暁美ほむら : 「だって……そんなの、だって…!!」

[メイン] 北上 : ゆっくりと、ほむらの方へ顔を向け。
─────にこりと、微笑む。

[メイン] 暁美ほむら : 「北…上さんが…………」

[メイン] 北上 : 「構わないさ」

[メイン] 北上 : 「だってさ、ほむらっちは"人"っしょ?」

[メイン] 北上 : ほむらを指差し、そして。

[メイン] 北上 : 自分の方へ向ければ。

[メイン] 北上 : 「あたしは─────」

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 北上 : 「─────しょせん、"兵器"だし」

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 : へらへらと笑う。

[メイン] 暁美ほむら : 「そんなの……そんな……こと………」

[メイン] 北上 : 「都合の良いように使ってくれ、って感じ?」

[メイン] 北上 : そして、ほむらの方へ歩み寄り─────。

[メイン] 暁美ほむら : 「やだ………いや…………っ」

[メイン] 北上 : その頭に、優しく、ぽん、と手を乗せる。

[メイン] 北上 : 「………でも」

[メイン] 北上 : にこりと、困り眉で。

[メイン] 北上 : 「ありがとう」

[メイン] 暁美ほむら : 「あぁ………あぁぁ……………っ」

[メイン] 暁美ほむら : その手の優しさに触れて
優しい声を投げ掛けられて

[メイン] 暁美ほむら : 必死に抑えていた、感情が

[メイン] 暁美ほむら : 目を、伝い

[メイン] 暁美ほむら : 「だっ……だっ…っ」

[メイン] 暁美ほむら : 「だった………っ、らぁ…………」

[メイン] 暁美ほむら : 「わたっ、………し、………が………」

[メイン] 北上 : 綺麗な、艶のある黒髪を掻き分けるように、ゆっくりと、撫でる。

[メイン] 北上 : 「─────ほむらっち」

[メイン] 北上 : 「……あたしにはできないことが、ほむらっちには、できる」

[メイン] 暁美ほむら : 「あっ………ああ………ぁっ………私…」

[メイン] リィ舞阪 : 「アホか」

[メイン] リィ舞阪 : 「爆弾は抱え込まん方が楽だろ」

[メイン] リィ舞阪 : 「自分が自分がとやってたら身ィ保たねえぞ」

[メイン] 暁美ほむら : 「うっ……やあっ……………っ」

[メイン] 暁美ほむら : 北上に対して何も言い返せず、感情に流されるまま、崩れるように

[メイン] 北上 : 「……ほむらっち」

[メイン] 北上 : 「あとは─────よろしくね?」
にこり。

[メイン] 暁美ほむら : 「………っ……っっ…………っ……!」

[メイン] 北上 : ……なんか、狡いな、あたし。
あたしがやれないこと。エクスカリバーとの、対処。
あたしが向かってしまえば、戦闘しかできないから。だから。

[メイン] リィ舞阪 : 「ったく……兵器が誤射やらかすなんてとんでもねえ事だこれは」

[メイン] 北上 : それを、ほむらっちに任せちゃおうだなんて。
……だっせぇ。

[メイン] リィ舞阪 : 「最悪の事態だぜまったく」

[メイン] 北上 : 「はは、全くだよ」

[メイン] リィ舞阪 : 半分本気、半分冗談めかすように

[メイン] 北上 : リィに、困り眉で笑い。

[メイン] 北上 : 「ハイパー北上さまには、程遠いねぇ」

[メイン] 暁美ほむら : 受け取りたくなんか、ない。

[メイン] リィ舞阪 : 「人らしく生きるのはキツくなるぞ、兵器自称するなら特にな」

[メイン] 暁美ほむら : だって、これを受け取ったら、私。

[メイン] 暁美ほむら : あの頃から、何も

[メイン] 暁美ほむら : やだ、やだ、嫌だ、

[メイン] 暁美ほむら : ……………っ…

[メイン] 暁美ほむら : …………いや……だ……ぁ…………っ

[メイン] リィ舞阪 : 同じ“RB"として、北上に伝えて

[メイン] 暁美ほむら : 「……っ………っっ…」
嗚咽を何度も漏らしながら

[メイン] 暁美ほむら : 北上の言葉を受け止め

[メイン] 北上 : 「構わないさ」
へらへらと笑いながら。内心、あーあ。なんて思いながら。

[メイン] 北上 : 「─────君達が、"人"らしく生きれるのなら、ね」
ほむら、リィ、そしてイオン、それぞれの顔を見やりながら。

[メイン] リィ舞阪 : 「それは以降"人の判断"に口を出すのは厳しくなるってことだ、わかってるんだろうな?」

[メイン] リィ舞阪 : わかってて言ってんだろうな多分。

[メイン] 暁美ほむら : そのまま

[メイン] 暁美ほむら : 迷いを振り切るように力を込めて、思いっきり

[メイン] 暁美ほむら : だけど端から見れば、ぎこちなく、すっとろい動作で

[メイン] 暁美ほむら : ゆっくりと、首を縦に振る。

[メイン] 暁美ほむら : ……また、私は。

[メイン] 北上 : 「あたしが生まれてきた意味なんて─────そんなものでしょ」

[メイン] リィ舞阪 : 「まぁ困った時は気分次第で行ってやるってのは覚えてくれ、じゃあな」

[メイン] リィ舞阪 : そのまま手を懐に入れて、廊下へと
面倒事は実の所まだ殆ど解決していないのもあり、一度書類などを纏めるために歩を動かした

[メイン] 暁美ほむら : 『あたしが生まれてきた意味なんて─────そんなものでしょ』

[メイン] 暁美ほむら : そんなこと、ないです。

[メイン] 暁美ほむら : すぐにでも、叫んででも言いたい言葉が、

[メイン] 暁美ほむら : 今は、全く言えなかった。

[メイン] 暁美ほむら : 何もできない私が

[メイン] 暁美ほむら : 言えるわけがなかった

[メイン] 暁美ほむら : 結局私は、いつも………………

[メイン] 暁美ほむら : いつも…………

[メイン] 暁美ほむら : ────────

[メイン] 暁美ほむら : 『─────ほむらっち』

[メイン] 暁美ほむら : ─────

[メイン] 暁美ほむら : 『……あたしにはできないことが、ほむらっちには、できる』

[メイン] 暁美ほむら : ──

[メイン] 暁美ほむら : 『あとは─────よろしくね?』

[メイン] 暁美ほむら : ──

[メイン] 暁美ほむら : そこで浮かび上がるのは、さっき見たばかりの

[メイン] 暁美ほむら : あの、優しい笑顔

[メイン] 暁美ほむら : …………………………………っ。

[メイン] 暁美ほむら : ──ロイス取得
北上 ○約束/悔悟

[メイン] system : [ 暁美ほむら ] ロイス : 3 → 4

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : Climax 『使命と、約束と』 登場:暁美ほむら エミヤ 他任意

[メイン] 暁美ほむら : 54+1d10 登場/リザレクト (54+1D10) > 54+3[3] > 57

[メイン] system : [ 暁美ほむら ] 侵蝕率 : 54 → 57

[メイン] エミヤ : 58+1d10 登場/リザレクト (58+1D10) > 58+10[10] > 68

[メイン] system : [ エミヤ ] 侵蝕率 : 58 → 68

[メイン] 暁美ほむら : 誰もいないネジ工場。ワーディングが貼られ、オーヴァード以外を寄せ付けない空間にある、一対の剣。

[メイン] 暁美ほむら : すぐ先に見えるそれを目指し、進み、目の前へと辿り着く。

[メイン] 暁美ほむら : 「……………」

[メイン] 暁美ほむら : 普段は弱気な姿をよく見せる少女の

[メイン] 暁美ほむら : 頑張って奮い立つ事はあってもその緊張でいつも強張っている少女の

[メイン] 暁美ほむら : ──だけど今は違う

[メイン] 暁美ほむら : 堂々と、凛とした姿勢を、

[メイン] 暁美ほむら : 少女は目の前の剣に対峙させる。

[メイン] エミヤ : 突き立てられた聖剣、そして妖刀に相対する様に白黒の双刀手に
真っ赤な外套を纏う男が、一歩前に立つ

[メイン] エミヤ : 「こちらから、できる限りの事態を把握した」

[メイン] “エクスカリバー” : 「詳しく聞かせてもらいましょう。
 真実を知ってどうしたのか」

[メイン] エミヤ : 「その前に、事情を話すとしよう。要らぬ感情を持ち答えを聞こうが。行き違いが増すだけだからな」

[メイン] 暁美ほむら : 「はじめまして、ですね。エクスカリバーさん」

[メイン] 暁美ほむら : 「……はい、エミヤさん、まずはお願いします」

[メイン] エミヤ : そう言うと、現在の山野の状況を伝える

[メイン] エミヤ : ”嘘“が無ければ、人として生きることが危うかった事を告げ、様子を見る

[メイン] “エクスカリバー” : 「Eロイスが発現したらジャームと定義するのはUGNに与する者だけなのは理解していますよね?」

[メイン] エミヤ : 「侵蝕率の話なら、そうだ」

[メイン] “エクスカリバー” : 「力に飲まれたなら侵蝕率が低くとも……いや。
 オーヴァードでなくとも裁くべきですが、そうでないなら関係のないことです」

[メイン] “エクスカリバー” : SoGには侵蝕率にもEロイスにも制限はない。
オーヴァードであるなら全て歓迎される。

[メイン] エミヤ : 「関係がない、か。随分な言種じゃないか」

[メイン] エミヤ : 「100%で安定すれば、そのものは強制的な暴走状態に入る。 無論、個体差は出るが。危険性は言うまでもないだろう」

[メイン] “エクスカリバー” : 「我々の前で詭弁を並べるべきではない」

[メイン] エミヤ : 「ほう、私は真摯に語ったつもりだが」

[メイン] “エクスカリバー” : 今までは平静とした声だったが、今の声は冷ややかだった。

[メイン] エミヤ : 「詭弁か、何処が気に入らなかったのかな?」

[メイン] “エクスカリバー” : 「君はUGNの基準に疑問を全く持たないような性格ではないだろう」

[メイン] “エクスカリバー” : 「そこを隠してはいけない……」

[メイン] エミヤ : 「ああ、そうだとも。しかし、隠しているわけでもない」

[メイン] エミヤ : 「私が言った言葉は、私が知る事実の羅列だよ。100%の先を生きる例外は確かにいる……が」

[メイン] エミヤ : 「大概、特別な因子を持たない物は。そんな末路を迎える可能性が高いのさ」

[メイン] エミヤ : 否が応にも、な

[メイン] エミヤ : ジャームと形容される状態になった際
そもそもどう変化するかは、千差万別と言う他がない

[メイン] エミヤ : 一瞬で人外の怪物になる物
或いは、姿をそのままに人間性を失う物

[メイン] エミヤ : だが、決まっている事は一つ

[メイン] エミヤ : 「“暴走”はしているのさ」

[メイン] エミヤ : それは行動ではなく、状態を指している
単純に言えば、レネゲイドが荒ぶり続けているのだ

[メイン] エミヤ : 「君の剣なら、感知する事は容易いと思うがね」

[メイン] エミヤ : 確かに基準は曖昧だが、“ジャーム”になった際起こりうる事は決まっている

[メイン] エミヤ : レネゲイドが活性化し続けるのだ
無論、それが危険を孕むのも、またエミヤの知識の中では当然の道理だった

[メイン] “エクスカリバー” : 「なるほど、どうやら価値観の相違があるようだ。
 我々は新人類故に、真実に耐えられない弱さを持つべきではないと考えている」

[メイン] “エクスカリバー” : 「我々は強者であることを義務付けられているからだ」

[メイン] “エクスカリバー” : 「妻と子がいかにして死んだか知る義務があるし、それに耐える義務もまたある」

[メイン] “エクスカリバー” : 妻と子が死んだのに、それを知らずに暮らすこと。
そのものが残酷で正しくないし、悲しみは全て受け入れ前に進むべきだと信じている。
そして、それが耐えられない者は“弱者”と見做してしまうのだ。

[メイン] エミヤ : 「それは強者の理屈だろう、そして。強者であれど限界はある」

[メイン] エミヤ : 「ヘラクレスを知っているかね? 君たちが願う強者そのもの……いわゆる、理想の英雄だ」

[メイン] エミヤ : 「だが、そんな人間にも限界はあった……当たり前な事にな」

[メイン] エミヤ : 「人間、いいや。RB、EXレネゲイド。あるいはウイルスそのものにさえ欠点は当たり前に存在する」

[メイン] エミヤ : 「耐えられない物がある、それは万物に等しい事実だ。 その事実に耐えられないとでも?」

[メイン] エミヤ : 「だとすれば、己を鑑みると良い」

[メイン] エミヤ : 黒い剣を、まず聖剣に向け

[メイン] エミヤ : 「溺れぬ事を課さねば生きられず」

[メイン] エミヤ : 次に妖刀に向ける

[メイン] エミヤ : 「許す事を受容できない、それは文字通り。耐え難き欠点だろう」

[メイン] エミヤ : 人に限界はある、当たり前の事だ。
故に例外を求め、成り果てた。

[メイン] エミヤ : 限界はある、上限はある、超えてはならぬ一線があり。それは耐え難いのだと

[メイン] エミヤ : 「…だが、突き抜けた先にあるのは破滅だけだ。最悪のな」

[メイン] “エクスカリバー” : 姿はない。
それ故に“エクスカリバー”がどのような反応をしているか、推し量るのは困難を極めるが──

[メイン] “エクスカリバー” : 「数々の非礼を詫びよう。
 弱さを認める……確かにそれも強者の在り方となり得る」

[メイン] エミヤ : 「……すまないな、少々こちらも熱くなった」

[メイン] “エクスカリバー” : 「新たな視座の教授には感謝します。
 ……ですが、真実は今後如何様にするかをお聞かせください」

[メイン] 暁美ほむら : 「………はい」

[メイン] 暁美ほむら : 「そこからは私から話を」

[メイン] 暁美ほむら : 「よろしくお願いします、エクスカリバーさん」

[メイン] “エクスカリバー” : 「では続けてください」

[メイン] 暁美ほむら : 「はい」

[メイン] 暁美ほむら : 「少し前置きをしてしまいますが」

[メイン] 暁美ほむら : 「私たちは、エクスカリバーさんの全てを間違っているとまでは思いません」

[メイン] 暁美ほむら : 「できる事なら、私たちに可能な限りエクスカリバーさんの事を尊重したいと思っています」

[メイン] 暁美ほむら : 「だけど、私たちとエクスカリバーさんとは価値観が違う…」

[メイン] 暁美ほむら : 「…違うからと言って、それは否定していい物じゃないし、否定したくない。するつもりもないです」

[メイン] 暁美ほむら : 「だから……」

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : 「エミヤさんが今話した事を聞いた上で、エクスカリバーさんが望む事を教えてください」

[メイン] 暁美ほむら : 「それを話し合うために」

[メイン] 暁美ほむら : 「エクスカリバーさんの事を知るために」

[メイン] 暁美ほむら : 「それに応えたいために………」

[メイン] 暁美ほむら : 「私は、ここに来ました」

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : たじろぎを見せず、凛と立ち

[メイン] 暁美ほむら : ブレない視線を、一対の剣に向ける。

[メイン] “エクスカリバー” : 「真実を明かさずに正しい行いをするというのなら、それが何かを教えてください。
 代わりに何をするのか……」

[メイン] “エクスカリバー” : 「都合の悪い事情を隠蔽するだけが誠意と呼べるのかは疑問に思っています」

[メイン] 暁美ほむら : 「……分かりました」

[メイン] “エクスカリバー” : 「君がその場その場で都合のいいことを言っているようなら認めることはないでしょう。
 己を貫くなら自分の意見がなければならない」

[メイン] “エクスカリバー” : 口先だけでは通用しないと念を押している。
耳触りのいい言葉など誰にだって並べられる。

[メイン] 暁美ほむら : 「あなたにとっての正しさを示せれば、納得してくれるんですね」

[メイン] 暁美ほむら : 舞阪さんとエミヤさん、共に仕事をした同僚が、目の前の相手にいる相手、エクスカリバーさんから聞いたという言葉を、今、思い返す。

[メイン] 暁美ほむら : 『全てを明らかにし、正当な裁きを受けるならそれでよし。
 だが罪から目を背けるならその限りではない』

[メイン] 暁美ほむら : この人を納得させうるものは

[メイン] 暁美ほむら : 明らかにせずとも、罪から目を背ける事なく、しかるべき始末を付ける事だ。

[メイン] 暁美ほむら : ……それは既にある。

[メイン] 暁美ほむら : 北上さんが、自分の身を呈してまで、してくれた事が。

[メイン] 暁美ほむら : ……だけど、まだ足りない。

[メイン] 暁美ほむら : 事態の解決はできても、揺らがない正しさを据えている彼を、納得させるには至らないと、その一対の剣を通して示す態度がそう告げている。

[メイン] 暁美ほむら : 私の意見

[メイン] 暁美ほむら : 私のすべき事

[メイン] 暁美ほむら : それを伝えるために

[メイン] 暁美ほむら : 私が示さなければならない事…

[メイン] 暁美ほむら : 「…私が受け持った使命は、山野さんの身を、その日常を守る事」

[メイン] 暁美ほむら : 「エクスカリバーさんが望む事は、UGNがしかるべき始末をつける事」

[メイン] 暁美ほむら : 「そうですよね?」

[メイン] “エクスカリバー” : 「その通りです」

[メイン] 暁美ほむら : 「…分かりました」

[メイン] 暁美ほむら : 「UGNの始末については、既に考えがあります」

[メイン] 暁美ほむら : 「…エクスカリバーさんの言う通り、現状のままでは隠し通す事による無理が確かに生じかねませんでした」

[メイン] 暁美ほむら : 「それを見て、隠し通す事をよしとしないのも、納得できます…」

[メイン] 暁美ほむら : 「それについては、だから………」

[メイン] 暁美ほむら : 「より無理の生じない形で、より範囲の少ない形で隠し通し」

[メイン] 暁美ほむら : 「そしてそのためについた偽りの内容の、その責任を負う形で示します」

[メイン] “エクスカリバー” : 「偽りが混ざってるようですが……詳しく聞かせてもらえませんか」

[メイン] 暁美ほむら : 「…はい」

[メイン] 暁美ほむら : 「山野さんのロイスを、偽りの事件内容で確保します」

[メイン] 暁美ほむら : 「私の、大切な同僚が受け持ってくれました」

[メイン] 暁美ほむら : 「誤射した犯人、山野さんの奥さんを殺した存在を私の同僚が受け持つことで」

[メイン] 暁美ほむら : 「ロイスを結ぶ相手となることで、山野さんのジャーム化を防ぎます」

[メイン] 暁美ほむら : 「そしてそれを受け持った私の同僚が、その内容に従い然るべき処分をUGNから受けます」

[メイン] 暁美ほむら : 「こうすることで、真相を明るみにはせず、山野さんの身を守り、そして然るべき始末を受けます」

[メイン] “エクスカリバー” : 「それでいいんですか?」

[メイン] 暁美ほむら : 「…起きた事件の内容とその被害、それについての責任の追及と処理と処分については、UGN内で片付いてるはずです」

[メイン] “エクスカリバー” : 「関係ない人が罪を被るのを君が良しとするのかということです」

[メイン] “エクスカリバー” : 「それが本当に正しいことだと思っているのでしょうか」

[メイン] 暁美ほむら : ………そうだ、この人の求めてくるだろう、私に足りないものだ。

[メイン] 暁美ほむら : この人を納得させるために

[メイン] 暁美ほむら : 私自身の正しさを証明するために

[メイン] 暁美ほむら : 私が、示さなければならないもの。

[メイン] 暁美ほむら : そして私が

[メイン] 暁美ほむら : 何もできなくて、泣くほど悔やんだものだ。

[メイン] 暁美ほむら : 「…………」

[メイン] 暁美ほむら : これで、いいのだろうか。

[メイン] 暁美ほむら : いや、

[メイン] 暁美ほむら : 今の私には

[メイン] 暁美ほむら : これ以外に出せるものはない。

[メイン] 暁美ほむら : 「…正しいだなんて、全く思いません」

[メイン] 暁美ほむら : 「そして私自身は…それを見て何もできませんでした。できる事なんてありませんでした」

[メイン] 暁美ほむら : 「それを聞いた時、私は」

[メイン] 暁美ほむら : 「ただそれが、一番丸く収まる方法だという事を思ってしまっただけです」

[メイン] 暁美ほむら : 「私じゃそれ以上の案を何も出せない事を、理解してしまっただけです」

[メイン] 暁美ほむら : 「だから私は………」

[メイン] 暁美ほむら : 「これからこの世界で」

[メイン] 暁美ほむら : 「正しくあるべき姿を模索し、追求し」

[メイン] 暁美ほむら : 「そして私自身が正しくあるよう、努力します」

[メイン] 暁美ほむら : 「だから私を、ずっと見ていてください」

[メイン] 暁美ほむら : 「そしてもし私が、あなたの目から見て、私が正しくないように見えた瞬間があったら」

[メイン] 暁美ほむら : 「その時は」

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : 「あなたの刃を受け止めます」

[メイン] 暁美ほむら : 「あなたの刃を受け入れます」

[メイン] 暁美ほむら : 「あなたの裁きを、この身に受けます」

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : ただ凛々しく

[メイン] 暁美ほむら : その場に立ち

[メイン] 暁美ほむら : 一対の剣に向け

[メイン] 暁美ほむら : 眼差しを向ける。

[メイン] “エクスカリバー” : 15dx7+15 (15DX7+15) > 10[1,1,2,3,3,4,5,5,5,5,6,6,8,9,9]+10[3,5,8]+4[4]+15 > 39

[メイン] “エクスカリバー” : 4d10+20 (4D10+20) > 9[2,1,1,5]+20 > 29

[メイン] 暁美ほむら : リアクション放棄

[メイン] system : [ 暁美ほむら ] HP : 24 → -5

[メイン] 暁美ほむら : 57+1d10 登場/リザレクト (57+1D10) > 57+5[5] > 62

[メイン] system : [ 暁美ほむら ] HP : -5 → 5

[メイン] system : [ 暁美ほむら ] 侵蝕率 : 57 → 62

[メイン] “エクスカリバー” : 裁きを受け入れるといった刹那に首が飛んだ。

[メイン] 暁美ほむら : 「ぐっ…………ううっ…」

[メイン] 暁美ほむら : 「あ………あああっ…………っ」

[メイン] 暁美ほむら : 決死の一撃を受け止め、致命傷を負い

[メイン] 暁美ほむら : その場でリザレクト

[メイン] “エクスカリバー” : 「本気かどうかを確かめます」

[メイン] 暁美ほむら : 今にもかすれそうな呻き声をあげて、瀕死の身体を地面に這わせる。

[メイン] 暁美ほむら : 「…………っ」

[メイン] 暁美ほむら : 次の一撃を察知し

[メイン] “エクスカリバー” : 「正しさを謳うなら山野と扱いは別です」

[メイン] 暁美ほむら : 声を圧し殺し、強まる痛みに苦しみながら、その場で力を込める。

[メイン] “エクスカリバー” : 《原初の赤:物質合成》

[メイン] “エクスカリバー” : 瞬間、聖剣の王者と鬼切の小太刀が霧散し混ざり合い……刃が透明の神々しい大剣となる。

[メイン] “エクスカリバー” : 「どこまで貫けるかを見せてもらいます」

[メイン] 暁美ほむら : 「う…そ………っ」

[メイン] 暁美ほむら : 試練を下そうとする相手をしっかりと見つめるため

[メイン] 暁美ほむら : 顔をあげ、視線を向けた先に見えるのは

[メイン] 暁美ほむら : 今とは比べ物にならない程の威力を秘めた、巨大な剣。

[メイン] 暁美ほむら : 既に何度も致命傷を負った身体でも

[メイン] system : [ 暁美ほむら ] 侵蝕率 : 62 → 109

[メイン] 暁美ほむら : 何度も死の淵に立たされて、その度に耐えぬいた身体でも

[メイン] 暁美ほむら : その威力を想像しただけで

[メイン] 暁美ほむら : 何度も貫かれ、引き裂かれ、切り裂かれ、ズタズタにされた身体が

[メイン] 暁美ほむら : 恐怖に染まり、震え上がるような感触を呼び起こす。

[メイン] “エクスカリバー” : しかし、その剣が振り上げられ──

[メイン] “エクスカリバー” :  

[メイン] “エクスカリバー” : それから覚悟を確かめる“裁き”は続き、遂には。

[メイン] “エクスカリバー” : 「一振りで命が消えますが、それでも覚悟を貫きますか」

[メイン] “エクスカリバー” : 「もし撤回するなら、他の皆さんの誠意に免じて一度は見逃しますが……その程度ということになります」

[メイン] 暁美ほむら : その剣を見て、涙がこぼれ、頬を伝う。

[メイン] 暁美ほむら : 恐怖に歪み、その場にすくむ顔を、身体を

[メイン] 暁美ほむら : 彼の正面に向け

[メイン] 暁美ほむら : 恐怖に固まり震える両腕を、精一杯の力でかかげ

[メイン] 暁美ほむら : その場にしっかりと立ち

[メイン] 暁美ほむら : 受け止める姿勢を

[メイン] 暁美ほむら : 見せつける。

[メイン] “エクスカリバー” : 「その心意気や良し。
 甘言に縋り付いていたら信用しませんでした」

[メイン] “エクスカリバー” : しかし煌めく大剣が降ろされることはなく、むしろ暁美を貫く為に、刀身が向けられる。

[メイン] “エクスカリバー” : 「そちらは手出ししなくてもよろしいか?」
エミヤに問いかける。
私情を抜きにするなら止めに入るのが道理と言える。

[メイン] エミヤ : 刃に手をかけたまま、不動を保つ
無駄な介入は、エクスカリバーの暴走を招きかねない

[メイン] エミヤ : 「暁美ほむらの意思を尊重する、更にいえば…」

[メイン] エミヤ : 「これで、お前がどの様な存在かも見定められる」

[メイン] “エクスカリバー” : 「なら見届けてもらおう」

[メイン] “エクスカリバー” : 大剣は胸を貫いて──

[メイン] “エクスカリバー” :  

[メイン] “エクスカリバー” : 「……!?」

[メイン] “エクスカリバー” : 「貫けない……だと!?」

[メイン] 暁美ほむら : 「………っ……」

[メイン] “エクスカリバー” : そう、間違いなく大剣は暁美の胸に突き立てられたのだ。
手加減などしていないし、既に暁美の身体には死が間違いなく迫っている。
小細工など出来る筈もない。

[メイン] “エクスカリバー” : 「これは……まさか!」

[メイン] “エクスカリバー” : 「我々より君の方が“正しい”ということか……!」

[メイン] 暁美ほむら : なに………?どう………なって…

[メイン] 暁美ほむら : 「え………?…あ……っ……」

[メイン] “エクスカリバー” : 力に飲まれず、正しくない者を斬り捨てることが義務付けられている。
なら相手が己より正しかったら?

[メイン] “エクスカリバー” : より正しくない方が裁かれる運命にある。

[メイン] “エクスカリバー” : 虚空が斬り裂かれ、鮮血が吹き出す。
この世界を照らすのに相応しいか。
どちらを大剣が選んだかは明白だった。

[メイン] 暁美ほむら : 「…………………っ!?」

[メイン] “エクスカリバー” : 大剣は床に落ち、金属音が工場に響いた。

[メイン] “エクスカリバー” : 「我々は……より正しい相手には勝つことが出来ない」

[メイン] “エクスカリバー” : 「彼女には手出し出来ない、負けだ」

[メイン] エミヤ : 「…なるほど、剣が主体故のエクスカリバーか」

[メイン] エミヤ : ボソリ、と呟き。

[メイン] 暁美ほむら : 「……………っ……」
まだ理解の追いつかない部分はあれど、一つ、確信めいたものは心に浮かんでくる。

[メイン] 暁美ほむら : 説得………でき、た…………?

[メイン] エミヤ : 「ほむら、君の勝利だ」

[メイン] 暁美ほむら : 「ぁ………っ…」
緊張と震えが緩み、そのまま地面にへたりこむように、倒れ、座りこむ。

[メイン] エミヤ : そう言って、治療キットを取り出す

[メイン] エミヤ : 「…よく頑張った、命を危機に晒してまで、奴のやり方に付き合う事は無かったと思いはするが…」

[メイン] エミヤ : 「君は、誰かを守るという答えを貫いたんだ」

[メイン] エミヤ : そう言うと、エミヤは治療キットをほむらへと渡す。

[メイン] 暁美ほむら : 「は………ひぃ…」
状況を飲み込む事に精一杯と言う様子で
言われるがまま、ほとんど流されてる雰囲気のまま回復キットを受けとる。

[メイン] “エクスカリバー” : 「罪をただ裁くより、罪を時に許し、正して、濯いでいく。
 この世界が求めていたのは“救い”だっ……たのか……」

[メイン] “エクスカリバー” : 罪をそのまま隠した“イオン”をただ裁くのではなく、“イオン”の意志も、山野の影響も汲んだ。
救う為に罪を被り、命も懸けた。
狂気と呼ぶ者がいたとしても……そうして救われる者も確実に存在する。

[メイン] system : [ 暁美ほむら ] HP : 5 → 15

[メイン] 暁美ほむら : 「……」
今になって、ようやく状況を飲み込めたという風な様子で

[メイン] 暁美ほむら : 目の前で倒れこむような雰囲気を漂わせる、相手を見つめる。

[メイン] 暁美ほむら : ……………よかったぁ……。

[メイン] 暁美ほむら : 座り込んだまま、少し呼吸を整えるようにし

[メイン] 暁美ほむら : 少しだけ落ち着いて、そのままその場に立つ。

[メイン] 暁美ほむら : …………………

[メイン] 暁美ほむら : …………た、立てない……。

[メイン] 暁美ほむら : ………うう…。

[メイン] 暁美ほむら : …………言わなきゃ。

[メイン] 暁美ほむら : 「わ、私は………」

[メイン] 暁美ほむら : 「まだ、自分が正しいかどうかなんて……分かりません」

[メイン] エミヤ : 「…?」

[メイン] 暁美ほむら : 「エクスカリバーさんの事も間違ってるかどうか……分からないです」

[メイン] 暁美ほむら : 「分からない所はありましたけど……全部が間違ってるとも…思ってないです」

[メイン] 暁美ほむら : 「ただ…」

[メイン] エミヤ : 「……」

[メイン] 暁美ほむら : 「今の、私の事を認めてくれたのなら」

[メイン] 暁美ほむら : 「今は、それが……」

[メイン] 暁美ほむら : 「とっても、うれしいです」

[メイン] 暁美ほむら : ただ周りが犠牲になってくれてるだけで、何もしない。できることなんかない。

[メイン] 暁美ほむら : そんな私から、

[メイン] 暁美ほむら : 少しは、変われた……かな………

[メイン] エミヤ : 所感はあるが、水を差すだけか
今は、成長を実感できた若人を見守るとしよう

[メイン] 暁美ほむら : ……………………

[メイン] 暁美ほむら : 目の前で力なく倒れてるように見える彼を見て、ふと思う。

[メイン] 暁美ほむら : 結局の所、私にはまだ……分からない事ばかりだ。

[メイン] 暁美ほむら : 今回、Z支部は大きな過ちを犯した。
それに対して自らがやろうとしていた行いが、正しかったなんて私には思えない。

[メイン] 暁美ほむら : 人道だとかそれだけじゃない。
舞阪さんがイオンさんにぶつけた怒りも、至極正当に感じて、それに対して言える事も私にはなかった。

[メイン] 暁美ほむら : だけど、ならどうしたらいいのかなんて、私には何も思い浮かばなかった。何もできなかった。
北上さんと違って、私には…何も。

[メイン] 暁美ほむら : エクスカリバーさんのした事には納得しきれない所がどこか、あった。
だけど、この人がZ支部に感じた怒りは、どこまでもまっすぐなものに、私は感じた。

[メイン] 暁美ほむら : ……こんな状況に置かれても、エミヤさんはまっすぐで揺らがない姿勢を持っている。それを見て、本当に凄いって、本当に思う。

[メイン] 暁美ほむら : ………やっぱり、ハッキリと思う。
私には、まだ…………

[メイン] 暁美ほむら : 「さっきも、言いましたが………」

[メイン] 暁美ほむら : 「今回、私は色んなもの見てきました…でも」

[メイン] 暁美ほむら : 「正しいものは何か…私にはそれがまだ分からないです」

[メイン] 暁美ほむら : 「……見てきたからこそ、分からないです」

[メイン] 暁美ほむら : だから皆、悩んで、怒って、それでも進んで……。

[メイン] 暁美ほむら : 「…………」

[メイン] 暁美ほむら : 「……エクスカリバーさん」

[メイン] 暁美ほむら : 「私の事、認めてくれた…んですよね……?」

[メイン] “エクスカリバー” : 返事はない。が、それは明白だった。
倒れているであろう箇所からは血が止めどなく流れ、赤い河を形成している。
この状況こそが、それを物語っている。

[メイン] 暁美ほむら : 返事はない、だけどその姿を見て、今の自分がこの場にいる事を見て、ハッキリと意思を感じとる。

[メイン] 暁美ほむら : 「…エクスカリバーさん」

[メイン] 暁美ほむら : エミヤに渡された治療キットの一部を、話しかけている相手のその身に施しながら

[メイン] 暁美ほむら : 「私たちと、一緒に…」

[メイン] 暁美ほむら : 「UGNに…来てくれませんか……?」

[メイン] エミヤ : 「……そう来たか」

[メイン] “エクスカリバー” : 「我々が負けた理由をゆっくりと理解した……。
 正しければ迷わないと思っていたが、それは違った」

[メイン] “エクスカリバー” : 「迷うから、見落とさないのか」
迷わない正義はいつしか妄信に変質することもある。
正義に決まった形がないからこそ、人は迷い、自身も疑いながらも追い求めるのだと、ようやく気付いた。

[メイン] “エクスカリバー” : 「そんな君の選択だから、我々も喜んで受け入れよう」

[メイン] 暁美ほむら : 「………はい」

[メイン] “エクスカリバー” : 「その選択が本当に正しかったのか、迷いながらも見極めて欲しい。
 我々が言えるのは……それだけ、だ」

[メイン] 暁美ほむら : 続けるように

[メイン] 暁美ほむら : 「だけど、それに関しても、私にはまだどうなのか分からないです…」

[メイン] 暁美ほむら : 「正しいからって間違えない事があるのか…今の私にとっては、それも疑問があります」

[メイン] 暁美ほむら : 沢山の考えと思いと知った、今だからこそ。

[メイン] 暁美ほむら : 「それに私は今回…何をしたらいいかすらずっと分からなかったから…」

[メイン] 暁美ほむら : ……………

[メイン] 暁美ほむら : 「だから、」

[メイン] 暁美ほむら : 「色んな物を見て、色んな思いを知って」

[メイン] 暁美ほむら : 「一緒に、考えていきたいです」

[メイン] 暁美ほむら : 「もし間違ってると思えても、何も知らないまま決めてほしくない」

[メイン] 暁美ほむら : 「もし知った上で間違ってると思えても、それでも誤解だけはしてほしくない」

[メイン] 暁美ほむら : 「それに……」

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : 「今回の私のエクスカリバーさんみたいに」

[メイン] 暁美ほむら : 「わかりあえる事だってきっと、ありますから」

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : 「…Z支部の事もそうです」

[メイン] 暁美ほむら : 「エクスカリバーさんと一緒に」

[メイン] 暁美ほむら : 「考えて…いきたいです」

[メイン] “エクスカリバー” : 「導くのではなく、共に並び歩んでいく………か」

[メイン] 暁美ほむら : 「はい…!」
笑顔を向けて

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 自身の力で世界を導こうとした“エクスカリバー”と。
悩み、迷って……それでも共に歩んでいく暁美ほむら。

[メイン] GM : 結局、どちらが正しかったのか?

[メイン] GM : それは、皆で追い求めるもの。
だからここでは、まだ決めない方がいいだろう。

[メイン] GM : ここではなく、この先できっと掴めると信じて。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] 北上 : ending『優しい嘘』 登場:─────生き残ってしまった"兵器"

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 : ─────そうして、Z支部におけるEXレネゲイド騒動より始まった
UGNとしての責務と、そしてその正しさが渦巻く物語は幕を閉じた。

[メイン] 北上 : "人"の罪を被るは、"兵器"の定め。
一般人を殺めてしまったエージェント・"イオン"の責任は全て
使い捨て兵器によって、片されることとなった。

[メイン] 北上 : こうして、Z支部における戦力の正しい評価が下されることとなる。
万が一、"エクスカリバー"による一般人の殺害と
そして"イオン"率いるZ支部よって、EXレネゲイド討伐が正当化されてしまったら、どうなるか?

[メイン] 北上 : UGNは、嘘を吐く組織だ。
しかし、その嘘には、誠実さが伴わなければいつか、その身を滅ぼすこととなる。

[メイン] 北上 : その運命を断ち切るには─────犠牲が必要だ。
"人"が"人"らしい日常を紡いでいくには、その影で矢を受け止めなければならない者がいる。

[メイン] 北上 : 「はは、大井っち、聞いてよ」

[メイン] 北上 : へらへらした顔で、写真立てに語り掛ける。

[メイン] 北上 : 「あたし、ちゃんと人の"盾"になることができたよ」

[メイン] :  

[メイン] : ヒトキュウフタヒト。

[メイン] : その二隻の艦隊は製造された。
最新兵器「酸素魚雷」を搭載したことによって
圧倒的な射程距離と、隠密性能より、戦況を大きく変えることが期待された。

[メイン] : 軽巡洋艦。
─────"北上"、"大井"。

[メイン] : しかし、それは叶わなかった。

[メイン] : 太平洋戦争において、主力は戦艦から空母、および艦載機へと移り変わった。

[メイン] : 時代遅れの兵器は、護国の為にその力を振るうことができず
以降、高速輸送艦として戦地を支えることとなった。

[メイン] :  

[メイン] : ヒトキュウヨンヨン。

[メイン] : "大井"、戦没。

[メイン] :  

[メイン] : やがて、戦争は終わった。

[メイン] : その艦隊は

[メイン] : ─────生き残ってしまった。

[メイン] :  

[メイン] 北上 : 誰かを守るために生まれ、どんな形であってもいい
そう思って、あたしはがむしゃらにやってきた
でも、その頑張りは、果たして評価されるべきものなのか、分からなかった。

[メイン] 北上 : 死んでいく、仲間達の姿をいくつも見てきた。

[メイン] 北上 : そして─────護るべき国が、敗れる姿も見た。

[メイン] 北上 : あたしは、結局役立たずだったってわけ。

[メイン] 北上 : まぁ、だからさ。

[メイン] 北上 : こうして、第二の人生……ああいや、第三の人生が始まってさ。
今度こそは、守るべきものを、絶対に守ってやろうって、誓ったんだよねぇ。

[メイン] 北上 : 兵器なんてさ、生き残るもんじゃないんだよ。

[メイン] 北上 : 使い捨てて、ナンボじゃない?

[メイン] 北上 : 1シーンに1回攻撃して終わり、そのくらいがちょうどいいっしょ。

[メイン] 北上 : だから、あたしはこれでいい。満足している。

[メイン] 北上 : Z支部と、その周辺区域の"日常"は、これで守れたんだから。
むしろ清々しいね。
……ああ、もちろん、あたしは今いる支部を去ることになるわけでぇ。

[メイン] 北上 : 「…………きっつぅ~」

[メイン] 北上 : まぁ、まぁ、あたしは、兵器と割り切ってるんだけど。
それはそうと~~、理性もあるしー、感情もあるしー。

[メイン] 北上 : ─────以後、EXレネゲイドによる妨害、およびその"暴走"によって
一般人の命を奪ってしまった艦隊のRBは、その贖罪のために
「危険」な任務を多くこなすこととなる支部へと、左遷されることとなった。

[メイン] 北上 : この支部は、まぁ、戦闘のみが求められてるようなとこでー。
あたしにお似合いっちゃ、お似合いだけどー。
……この支部にいる人らって、ウワサによるとー……変わり者が多いって、ハナシ?

[メイン] 北上 : 「うざいヤツがいなければいいけどねぇ」

[メイン] 北上 : そうして、新たに自分の"日常"と、そして"非日常"が紡がれることとなる
所属支部を見上げていると─────。

[メイン] “石工の槌” : 「おっ新人が来たな」
支部の入り口から職員がお出迎え。

[メイン] 北上 : 声が聞こえ、姿勢を正し─────。

[メイン] 北上 : 敬礼を取る。

[メイン] 北上 : 「……どーも、新たに配属されることになりましたー、"北上"ですー」

[メイン] 北上 : さてさて……どんな変わり者エージェントさんかなっと?

[メイン] “石工の槌” : 「“石工の槌”だ。まあ畏まらなくてもいい。
 それにしてもお前……今入ったのはめっちゃ時期いいぞ」

[メイン] “石工の槌” : 「俺が料理にハマったからな、美味い飯が出る」

[メイン] 北上 : 「ははぁ、それはそれは、こちらとしてもちょびっと助かりますー
 ……で、時期が良いっていうのは─────へ?」

[メイン] 北上 : きょとん、とした顔になる。

[メイン] 北上 : しばらくの静寂の後。

[メイン] 北上 : 「……ぷっ!……そりゃあ、嬉しい歓迎ですねぇ」

[メイン] 北上 : 予想と違った、気さくな対応に、なんだか可笑しくなり
吹き出し笑いが漏れてしまう。

[メイン] 北上 : 「ねぇ、“石工の槌”さん、それじゃあ新人からのリクエストなんですけど」

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 : 「─────海軍カレーって、作れます?」

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] “石工の槌” :

[メイン] エミヤ : ED『今日もまた、茜色の街を迎えて』

[メイン] エミヤ :  

[メイン] エミヤ : 任務を終えて、帰路につく。
とはいえ、特に誰かを待たせているわけでもないので、日課を行うとしよう

[メイン] エミヤ : 「まだ明るいが、困りごとはそこら中に転がってるからな」

[メイン] エミヤ : 仕事用の礼服を脱ぎ
私服でパトロールを開始する。日常に接するのなら、当然のマナーだろう

[メイン] エミヤ : 馴染みの商店街に出向き、見回りついでに話を聞いておく

[メイン] エミヤ : 些細な事でいい
危険はなくとも、悩みの重さは人それぞれだ。
手伝える事があるなら、まあ、力は貸すさ

[メイン] エミヤ : ……シャケが安いな
ホイル焼きでも作るか

[メイン] エミヤ :  

[メイン] エミヤ : 少し時が経ち、太陽が傾き始める
この時間は人の疲れが目立ってくる頃合いだ
されど、夕日は遠いのだが……

[メイン] エミヤ : 「まあ、仕事は終わったんだ。自由にやらせてもらうさ」

[メイン] エミヤ : 巡る先は、情報屋などが潜む場など
少々後ろ暗い

[メイン] エミヤ : 正義を志はするが、排斥するつもりはない
灰色である限りは、日常に寄り添う限りは何もすまい

[メイン] エミヤ : いつか、山野氏がここに訪れ
真実に触れる事もあるかもしれない、備えはしておこう

[メイン] エミヤ : 幾らかの“手数料”を支払い。その場を後にした

[メイン] エミヤ :  

[メイン] エミヤ : …もう、そろそろ日が暮れる
パトロールも大詰めだ

[メイン] エミヤ : 街に朱の色が差し、人々も何処か、言葉にし難い陽気さを持ち始める

[メイン] エミヤ : 仕事や、学校。面倒事が終わる瞬間とは
まあ、気分がいいだろう

[メイン] エミヤ : 「全くだ、思う存分趣味に打ち込める」

[メイン] エミヤ : 人々は、夕日と共に去っていく
欠伸や、笑い声。晩餐の下準備
様々な物が、人々を夜から逃すように、家に戻していく

[メイン] エミヤ : ひとり、夕日を眺める。
影法師を残して

[メイン] エミヤ :  

[メイン] エミヤ : 無音と共に、闇夜に溶ける
任務ではなく、ただ個人的な調べ物だ

[メイン] エミヤ : とはいえ…厄介毎の芽は摘むに限る

[メイン] エミヤ : 「…遺産、しかも、二重契約者か」

[メイン] エミヤ : 黙って見過ごすには惜しい人材だろう
とはいえ、スタンスからして連れ戻すメリットは薄いだろうが……

[メイン] エミヤ : 「…念には念をだ。遺産の出所も調べておかないとな」

[メイン] エミヤ : これがもしも問題の種になり
エクスカリバーの暴走を招けば……まあ、色々と厄介毎が起こる

[メイン] エミヤ : 自分だけならともかく、それに巻き込まれた者達が被害を受けるなどまっぴらだ

[メイン] エミヤ : 素早く駆けながら、“背後からの足音”の数を聞き分けていく

[メイン] エミヤ : ……撒くか、仕掛けるのは流石に越権行為だ
そもそも市街地も近い以上、戦闘行動は論外だ

[メイン] エミヤ : 更に速力を上げ、夜の闇を縫うように駆けていく

[メイン] エミヤ : こうして、振り切った辺りで
エミヤのライフワークは終わる

[メイン] エミヤ : そして、一時の隠れ家を確保し
最後に始める事は…

[メイン] エミヤ : 「………ふむ」

[メイン] エミヤ : 「やはり、中華は奥が深い。特性の麻婆か……」

[メイン] エミヤ : 研究、鍛錬、その他苦労毎

[メイン] エミヤ : 朝から晩まで、変わらないやり方を続けて
明日を迎えるのだった

[メイン] エミヤ :  

[メイン] リィ舞阪 :  

[メイン] リィ舞阪 : ED『肩の荷と愉快な気苦労達』

[メイン] リィ舞阪 :  

[メイン] リィ舞阪 : Z市の路地裏、ゴミ箱の蓋は開けれたまま放置されており当然こんな惨状では人も通りかかることはあれども集まる事はない

[メイン] リィ舞阪 : そこから見上げた景色には電線に脚をかけているカラス
見下ろす景色には捨てられた缶などなど

[メイン] リィ舞阪 : と、まあロクでもない場所で懐に片手を突っ込んで、律儀に積み立てられた木箱に座っている薄紫の服を着た少年のような見た目の男

[メイン] リィ舞阪 : 見た目で言及したのは実年齢のそれとも目付きともあまりにも不釣り合いなものである
視線だけで小動物なら殺せる、と言った具合に目付きが鋭い
もっとも、超人なら出来てしまえる話なのだが

[メイン] リィ舞阪 : 懐から通知が何件か

懐に突っ込んでいた手を端末ごと取り出して、開いて確認する

[メイン] リィ舞阪 : どうやら事の件は上手く行ったようで、尚且つ彼の信頼回りもどうにかなっていると

成る程これは今回運がかなり良かった、とフォルテッシモは語る

[メイン] リィ舞阪 : その後に大きくわざとらしくかため息を吐く
路地裏の建物の壁に反響とまではいかないが、無人の場でのため息は嫌な事によく聞こえるのだろうか
目付きがより鋭く、如何にも不機嫌そうに

[メイン] リィ舞阪 : 顛末、責任。
フォルテッシモの双眼にはその単語が既に数度通過した

[メイン] リィ舞阪 : エクスカリバーと言うやつとはもう少し話をつけようかと思っていたフォルテッシモだったが物理的に足が足りなかった
後々、面会の申請でもしてやろうかと思ったのか支部に通知を入れようとして

[メイン] リィ舞阪 : 「やはり合わんな」

[メイン] リィ舞阪 : 力や強者の正義に対してフォルテッシモは深い関心と理解を示した

[メイン] リィ舞阪 : ただし、強者が強者で責任を負い続けるってのもまたフォルテッシモには理解し難いモノであった

責任を負い続けるのならば、目指す先は文字通り最強でなければ務まらない でなければどこかで潰れてしまうのがオチだと最強を自称と自負するフォルテッシモは理解したのだ

これにより元から面倒を嫌う性格ではあったフォルテッシモは、今回の一件は割りかしその部分が強く出たとも言える

[メイン] リィ舞阪 : 或いは本能的な防衛機構が働いたのか

どちらにせよ、今回の一件の後始末その他諸々にはある程度の強さを持つフォルテッシモだからこそ『これ以上は関わらない』の判断を下すだろう

[メイン] リィ舞阪 : で、強者がサボったので弱者が重荷を背負いましたとさ。

[メイン] リィ舞阪 : 「……くせぇな」
責任を持つ事も、義務感などで動き続けるのも、自己犠牲も、不相応に働くのも、バレそうな事に嘘を吐く事も、もう少し彼もやりようがあった事も、その後の対応も等しく

[メイン] リィ舞阪 : 「アホくせェわ」

[メイン] リィ舞阪 : クレープはフォルテッシモの手元になかった

[メイン] リィ舞阪 :  

[メイン] リィ舞阪 :  

[メイン] GM :  

[メイン] “エクスカリバー” : “エクスカリバー”は1人にも関わらず我々と呼称していたのは、自身の言葉は正しいオーヴァードの代弁であるという自負の表れだ。

[メイン] “エクスカリバー” : 自身の言葉こそが正しくて。
自身の言葉こそが総意だと。

[メイン] “エクスカリバー” : そんな歪んだ“高貴なる責務”の持っているのはSoGでは変わり者ではあるものの、一定数は存在し、“エクスカリバー”もその内の1人だった。

[メイン] “エクスカリバー” :  

[メイン] “イオン” : 北上が罪を引き受けて、今回の件はそれでお終い。
山野 源一郎はじきに目が覚めて、元の日常とはいかないが、知ると危険な現実は知られない。

[メイン] “イオン” : そうして、Z支部は心機一転し、またいつも通りの活動を行うのであった。

[メイン] “イオン” : ──となるのは、少々虫が良すぎるので。

[メイン] “イオン” : 「ひええ……」
北上が罪を被ったとはいえ、事後処理はZ支部が済ませなければならないことだ。
ネジ工場のレネゲイド除去だったり、《ワーディング》の影響の隠蔽だったり、山野夫妻についての記憶操作だったり。
それらを報告する為の書類仕事だったり。

[メイン] “イオン” : だが、それらだけならこんなに緊張していない。

[メイン] “エクスカリバー” : 「彼女の選択は尊重し、ここに所属することになったが、我が黙って従うかは別問題だと断っておく」

[メイン] “エクスカリバー” : 「お前が温情を無下にしたと判断したなら、こちらも相応の態度を取ることになる……そのことを肝に銘じておくように」

[メイン] “イオン” : 「わ、わかりました……」
司法取引の身である“エクスカリバー”にここまで謙るのは、立場が逆転しているのだが……依然として誤射について知っている相手なのが影響しているのだろう。

[メイン] “イオン” : あと、普通に怖い。

[メイン] “イオン” : 北上さんは左遷された。
罪を被るなんて……そんなことする必要なんかないのに。
誤射だって、UGNにだけ知らせればわたしが正式な処分を食らうことだって出来たのだ。

[メイン] “イオン” : それを回避するのならEXレネゲイドのせいにだって出来た。
でもそれらをしたらZ支部がただでは済まない。
実力が不足していると取られたらZ支部の人員は入れ替えられる。
そして……『Z市のオーヴァード達の同意をなるべく取るように』という方針も、同時に崩れ去ることになる。
それが原因で対処が遅れるなら止むを得ないと判断されるからだ。

[メイン] “イオン” : 北上が罪を被ったことで、山野さんも、Z支部も。
そしてZ市のオーヴァード達が、今も平穏無事にいられる……もう取り返せないものも、当然あるが。

[メイン] “イオン” : 「北上さんが罪を被った理由は理解してますとも!
 誤射だってもう起こさないように……そして、北上さんが守ろうとしたZ支部の方針も諦めない……」

[メイン] “イオン” : 「で、でも……罪を引き入れると言った北上さんに、すんなり従ったこと。
 そこだけが心残りです」

[メイン] “イオン” : 「だ、だから……今度会って、直接お詫び、するつもりです!
 それが今の誠意です……これじゃあ、駄目ですか!?」

[メイン] “イオン” : 取り合う必要があるかと言われたら特にない。
でも、それじゃあ……罪を被ってもらった意味を、理解出来なくなる気がした。

[メイン] “イオン” : ただ、言った後でぷるぷると子犬のように震えていた。
緊張と恐怖が入り混じる。

[メイン] “エクスカリバー” : 震える“イオン”を黙って見据え、彼女なりの誠意を聞き届ける。
数十秒の間が空いて、ようやく言葉を投げかける。

[メイン] “エクスカリバー” : 「謝罪の為のお詫びの品なら、花束をお勧めします」

[メイン] “エクスカリバー” : 「贈られると、考える気になるので」

[メイン] GM :  

[メイン] GM : “エクスカリバー”の呼称が我になったのは……代弁者になることを辞めたからだ。

[メイン] GM : より強い正しさを追い求めるのではなく、相手の正しさを尊重する。
それを教わったからだった。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : ED『目にしたものと、明日の私』

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : あれからしばらく経った、ある日の事。
Z支部を訪ねて、私はその様子を見に行った。

[メイン] 暁美ほむら : エクスカリバーさんを迎えたZ支部の様子は、まだまだぎこちない。
上手いことやれてるかと聞かれると、正直分からない。

[メイン] 暁美ほむら : でも、まだ問題はない。
今はただその事が嬉しい。

[メイン] 暁美ほむら : イオンさんだって、決して悪い人なんかじゃない。
そしてもちろん、エクスカリバーさんだって。

[メイン] 暁美ほむら : 二人とも、間違う事はあるかもしれない。

[メイン] 暁美ほむら : だけどしっかりと自分の考えを持って、進もうとしているのはハッキリと分かる。そういう人だった。

[メイン] 暁美ほむら : ……今はまだ無理かもしれないし、ひょっとしたら遠い日の話になるかもしれない。

[メイン] 暁美ほむら : でも、いつか

[メイン] 暁美ほむら : かつてエクスカリバーさんが私とそうしたように

[メイン] 暁美ほむら : イオンさんとも、二人で互いに向き合って、対等に話し合って、同じ物事について考えていけたら

[メイン] 暁美ほむら : そうやって互いに前を向いて先へと進んでいく事ができたら

[メイン] 暁美ほむら : それは……とっても素敵な事だって
本当に嬉しいって

[メイン] 暁美ほむら : 私は

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : ……………

[メイン] 暁美ほむら : 前に、進む………

[メイン] 暁美ほむら : ……………か

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : ずっと、心残りがある。

[メイン] 暁美ほむら : 誰かが犠牲になる事を、目の前で見ることしかできなかった。

[メイン] 暁美ほむら : 私はあの時から

[メイン] 暁美ほむら : まだ力もなかった、あの時から

[メイン] 暁美ほむら : 変わって………

[メイン] 暁美ほむら : 変わって………なんか…………

[メイン] 暁美ほむら : 『……あたしにはできないことが、ほむらっちには、できる』

[メイン] 暁美ほむら : 本当に………?

[メイン] 暁美ほむら : だって、私…………。

[メイン] 暁美ほむら : 『そんな君の選択だから、我々も喜んで受け入れよう』

[メイン] 暁美ほむら : ……………っ

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : 一つ、思い返すのは

[メイン] 暁美ほむら : あの日の

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : 『どうして…?』

[メイン] 暁美ほむら : 『死んじゃうって……わかってたのに…っ』

[メイン] 暁美ほむら : 『私なんか助けるよりも……』

[メイン] 暁美ほむら : 『あなたに……生きててほしかったのに』

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : ─────

[メイン] 暁美ほむら : 『ほむらちゃん』

[メイン] 暁美ほむら : ───────

[メイン] 暁美ほむら : 『私ね』

[メイン] 暁美ほむら : ────────

[メイン] 暁美ほむら : 『あなたと友達になれて嬉しかった』

[メイン] 暁美ほむら : ─────────

[メイン] 暁美ほむら : 『あの時、あなたを助けるのが間に合って』

[メイン] 暁美ほむら : ──────────

[メイン] 暁美ほむら : 『今でもそれが自慢なの』

[メイン] 暁美ほむら : ───────────

[メイン] 暁美ほむら : 「だから、────になって」

[メイン] 暁美ほむら : 「本当によかったって。そう思うんだ」

[メイン] 暁美ほむら : ───────────

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : あなたは……あの時…………

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : そっか………そっか………………っ

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : 私………だから……………

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : あなたも、何度も悩んだのかな。

[メイン] 暁美ほむら : もしかしたら今の私よりも、ずっと。

[メイン] 暁美ほむら : ……………………、

[メイン] 暁美ほむら : 少しだけ、前、向けるかな。

[メイン] 暁美ほむら : ……………わからない。

[メイン] 暁美ほむら : 今回だって、できない事だらけで
本当に怖い思いもして

[メイン] 暁美ほむら : でも

[メイン] 暁美ほむら : …………

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : まだ、私は

[メイン] 暁美ほむら : 頑張ってみせるから。

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら : 見てて。

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :

[メイン] 暁美ほむら :